筆者は5月17日から23日まで、米国バーモント州に本社を構えるアイスクリームメーカーのBEN&JERRY’S(ベン&ジェリーズ)を訪れた。同社はアイスクリームを通して、社会性の高いキャンペーンを展開する。世界35カ国に店舗を持ち、各国に同社の考えに共感したファンを持つ。なぜ愛されるのか、その背景を追った。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

ベン&ジェリーズの本社があるバーモント州。メインストリートにはレンガ造りのおしゃれなお店が並ぶ

ベン&ジェリーズの本社があるバーモント州。メインストリートにはレンガ造りのおしゃれなお店が並ぶ

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1日目 ビジネスで社会に「光」――世界各国から若手社会起業家集う

米国・バーモント州のホテルに、世界各国から若手社会起業家が集結した。集まったのは、オランダ、アイルランド、日本など11カ国の若者たちで、ビジネスの力で社会を良くしていくための戦略を話し合った。

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2日目 なぜベン&ジェリーズは愛されるのか

筆者は5月17日から米国・バーモント州に入り、同地に本社を置くベン&ジェリーズを訪ねた。18日は、ヨースティン・ソルハイムCEOらへインタビューし、競合他社と一線を画す、ソーシャルなブランドを築いた戦略を聞いた。社会性の高いキャンペーンで世界中にファンをつくってきた仕組みとは。

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3日目 地産地消の街・バーモント、スーパーマーケットも飲食店も

米国・北東部に位置するバーモント州に住む人々は、自然環境に配慮した暮らしを楽しんでいる。地産地消のスーパーマーケットやレストラン、子どもたちに食育を教える大規模施設もある。昔からある農業を大切に守り抜き、生きている。

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4日目 チーズ・ビール・アップルサイダー、バーモントを食べ歩き

米国・バーモント州はチーズやリンゴ、ビールの名産地だ。同州の工場からその美味しさをお届けする。現地時間20日、筆者はバーモント州にあるチーズ工場とアップルサイダー工場、ブリューワリーに酒造所を訪れた。チーズ工場の名前は、「Vermont Creamery(バーモント・クリーマリー)」。1984年創業で、ヤギのミルクを使用したフレッシュチーズは当時より米国では珍しかった。今は、工場内で飼っているヤギや地元のヤギ農家から集めたミルクを混ぜて、25種類のチーズをつくっている。

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5日目 社会的企業の証「B corp」を訪ねて

1週間に渡る米国・バーモント州のベン&ジェリーズ取材ツアーはいよいよ最終日を迎えた。最終日は、社会性の高い企業に送られるB corp認証を受けたクッキー工場と畜産現場を訪れた。B corp(ビーコープ)をご存知だろうか。社会性の高い営利団体に送られる認証のことである。米国のNPO法人B Labが2012年から始めたものだ。21日、筆者が訪れたのは、ベン&ジェリーズのサプライヤーであるクッキー工場「Rhino」。ビーコープ認定を受けた企業である。