着地型観光とは、地元の人がつくった観光プログラムのことだ。参加者を受け入れるのは、プログラムの考案者。参加者は地域を楽しみながら、地元の人と交流も深めることができる。現地までの行き方と帰り方は自由なので、通常の観光ツアーと比べて安価に済む。

2012年、日本での着地型観光の市場規模は331億円。この額は、同年の国内旅行市場規模23兆9千億円のうち、0,15%だが、十分に発展できる余地がある。

発展できる最大の理由に、地域に感じる魅力のポイントが、観光資源から「他人の日常生活」へと変わった点があげられる。つまり、地方に行って、「その土地の人が普段から行っていることを体験してみたい」と思う人が増えているのだ。そう思う背景には、既存の観光ツアーで周る施設や景観スポットが均一化していることがあるという。

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