慈済基金会は東日本大震災において、大規模な復興支援活動を行った。震災後、混乱する状況の中、すぐに被災地に向かい、毛布や食料などの救援物資を配布した。被災地に直接行くことが難しい慈済基金会のボランティアは、街頭募金などで個々人のできる範囲での被災地支援を行ったという。

時間の経過とともに支援のニーズが変化していく中、慈済基金会もその変化に対応した。震災当初の2011年6月には岩手県陸前高田市、大槌町、釜石市、気仙沼市、大船渡市、南三陸町で見舞金を手渡しで配った。この見舞い金を包んだ封筒には、日本人の慣れ親しんでいる和紙を使用した。

震災発生から1年後には、物質的な支援だけでなく精神的なサポートを重視し、談話会などを開いた。「慈悲の心でもって手で届ける」、この慈済基金会の活動で救われた被災地の人は多いはずだ。

■證厳法師の願い

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