日本の食品ロスの約半数は家庭から出されている。その量は、世界トップクラスで、日本人一人あたり毎日おにぎり2個分に相当する。わたしたちが家庭で実践できる「あともう一口」アクションを紹介しよう。(MAGADIPITA支局=愛川 真由・慶應義塾大学文学部1年)

英国では廃棄食料によるカフェも人気。写真の料理は、廃棄されたジャガイモで作ったモロッコ風スープ

英国では廃棄食料によるカフェも人気。写真の料理は、廃棄されたジャガイモで作ったモロッコ風スープ

「あともう一口」――捨てなくてよかったのに。食品ロスという言葉を耳にしたことはあるだろうか。それはまだ食べられるにも関わらず廃棄されている食料のことだ。

国際連合食料農業機関(FAO)の報告によると、農業生産から消費に至る過程で世界の生産量の3分の1にあたる約13億トンの食料が毎年廃棄されている。その中でも日本の食品ロスはさらに深刻だ。

日本の食料廃棄率は世界トップクラスに入り、その中で食品ロスは年間約500~800万トンにのぼる。この数値は日本人一人あたり毎日おにぎり2個分に相当する。なんてもったいない。

さらに驚くべきことは日本の食品ロスは約半数が家庭から出されていることだ。つまり私たち個人の取り組みが解決に直結する問題なのである。ここで私たちが実践できる「あともう一口」アクションを紹介しよう。

■アクション①「ちょっと待って!それ○○期限?」

「あ、賞味期限切れてる」このあとあなたならどうするだろうか?腐ってそうだし捨てる・もったいないから食べちゃう・あるいはお腹丈夫だから気にせず食べる。そんなところだろうか。

ここで知ってほしい。全ての加工食品には消費期限と賞味期限の二つがあることを。消費期限は正しい保存環境下において食品の安全性が失われない期限のことなので、過ぎると食べない方が良い。

一方、賞味期限はあくまで美味しく食べることのできる期限であって、過ぎてもすぐに品質的に問題が出るわけではない。自分が手に取った食品の期限がどちらを示しているのか、また見た目や匂いなど五感も働かせながら判断してほしい。

■アクション②「まだ食べられる!サルベージレシピ♪」
余ってしまう食材を上手に使いきる料理をサルベージ料理と呼ぶ。

≪ブロッコリーの茎(又は大根の皮)のきんぴら≫
材料…ブロッコリーの茎1本分、人参少量、ごま油と醤油適量
作り方…野菜を千切りにしてごま油で炒め醤油で味付けする。
≪余った食パン又はパンの耳でパン粉≫
材料…食パン
作り方…食パンやパンの耳を手でちぎりミキサーにかける。
≪皮も種もまるごと!グリーンスムージー≫
材料…緑野菜、果物(りんごやブドウ、キウイフルーツなどの皮が薄いもの)、水
作り方…皮付きの野菜と果物に水を加えミキサーにかける。

毎日不自由なく食材が手に入ることに改めて感謝したい。その感謝の気持ちが「あともう一口」の気持ちを生む。食材を無駄なく美味しく使えた日はいつもよりちょっと嬉しい1日だ。

他にも手軽に行なえる社会貢献アクションを現在発刊中のフリーマガジンMagadipita3号にて紹介中!
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