活動の拠点である佐渡市とは、新潟県の北西、日本海の中央に位置する東京23区の1.4倍の日本最大の離島である。日本海は視界いっぱいに穏やかな青を映し出し、そこに沈んでいく夕焼けは、体中が暖かい光に包まれているような感覚を与える。

広大な平野には緑がのびのびと生い茂り、風が吹くと波のように揺れて、それがとてもきれいだ。ここにある自然は、海の幸山の幸、おいしい水を人々にもたらし、生活や産業にも密接に結びついている。

長い間培われてきた伝統、歴史、文化と共にありのままの自然が息づく魅力いっぱいの島であるが、厳しい現実も隠れている。昭和35年に約11万人だった人口が平成22年には約6万人に減少。年齢別に見ると、0~14歳は約5分の1に減少し、65歳以上は約2倍に増加している。つまり人口減少に加えて急激な少子化、そして高齢化という問題を抱えているのである。

このままでは今ある自然や地域力が衰えてしまう。そこで都市住民など地域外のエネルギッシュな人材を受け入れ2013年に発足したのが、佐渡市地域おこし協力隊だ。

募集は市が総務省から財政支援を受けて行っており、佐渡市の臨時職員として約1~3年間採用される。業務内容は1.地域資源(観光、特産品)の発掘 2.都市との交流、情報発信 3.農林水産業の活動支援 4.環境保全活動の支援 5.地域行事などの活動支援 といった様々な活動をしている。

最近の具体的な活動には、ボート体験などを開催する「海の日フェス」の手伝い、国産小麦の栽培、空き家情報の発信などがある。挙げたもの以外にもたくさんの活動が地域おこし協力隊サイトで紹介されており、どれもとても面白そうだ。

佐渡観光協会
地域おこし協力隊
佐渡市地域おこし協力隊サイト

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