家の近くのスーク(市場)に買い物に行くと、フルーツ、野菜は安く買えるし(野菜や水道などの生活必需品は安くなるように政府が優遇措置を取っている)、豚肉こそ無いが鶏・羊・牛が売っている(ラクダや馬、山羊を売る店もある)。皮の剥がされ、肉塊となった動物たちが目印だ。オリーブや豊富な香辛料、アラビアの(甘過ぎる)デザートなどなどエキゾチックな店もあるし、スーパーに行けば見慣れた醤油や日用雑貨も手に入る。

パソコンを扱う店もあり、WindowsはXPではなく、Vistaばかりがあったのには驚いた(当時、導入したてだった)。家の少し遠くには隊員が「アキバ」と呼んでいる電気店街があり、携帯の充電器くらいの大きさの変圧器(中国産で破格の100円)や、7kgするが不安定な電力に対応できる安定機がついている変圧器(約1600円)が売っている。

Photoshopやイラストレーターなど色んなパソコンソフトも充実している(海賊版だったが)。SONYや東芝も含めてPCが10万円以下で手に入るし、プリンターもWEB用のカメラも売っている。写真屋さんにはフィルムカメラはほとんどなく、デジカメが店頭に並び、デジカメの現像は1枚20円だ。

ベネトン

写真は、ベネトン

服屋は庶民的な店ももちろんあるのだが、ベネトンやモルガン、GAP、KUKAIなど日本でも馴染みの店もある。コカコーラは売っているし(とは言え、模倣品のcity colaの方がよっぽど目に付くが)、シリア全国に2軒だけKFCもある(マクドナルドやスタバは無い)。ネットカフェも至る所にある(但し、SkypeのDLができなかったり、You Tubeが見れないなどの制限はあるし、ADSLよりも電話線が使われていることが多いけれど)。英語を使える人も結構居る。

交通網も発達していて、都市間をつなぐ道路はとてもキレイだ。4時間離れている場所でも300円くらいでいけるので、使いやすい。バスも新しく豪華でテレビ付だし、冷たい水やおやつのサービスもついてくる。生活必需品同様、市民の足にも政府から援助が出ていると思われる。30人乗っても9000円という状況で、援助なしで経営するのは難しいはずだ。

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