7月24日~8月9日までが開催予定とされる2020年東京オリンピック。今年も過去最長となる8日間の猛暑日が続いたが、気になるのはやはり暑さ対策だ。

ルワンダ、ないしはアフリカと聞いて暑いというイメージが先行してしまっていた。しかしルワンダの学生から聞いて驚いたのが「東京は暑すぎる、、、」という言葉。赤道直下にもかかわらず標高の高さから平均最高気温も30°前後ということだった。

都市部特有のヒートアイランド現象で、東京のアスファルトの温度は60°以上になることも。特にマラソンで使われる舗装道路の路面温度の上昇を抑えるための対策が必要とされる。そこで本部が挙げているのが地表のアスファルト材の隙間に保水材を入れ、雨や打ち水で表面に蓄えられた水が太陽光で蒸発し地表の温度を下げるという対策。また、アスファルトの表面に遮熱材を敷くことで熱をため込まずに反射するという策もあげられている。試験的に舗装された道路では5~12°もの温度低下に成功したのだそう。

ルワンダの学生も印象に残ったこととしてこの対策をあげていた。気候を調整することはできないが体感温度を調整するために室外でも暑さ対策をするという発想に驚いていたようだった。

ガイドラインの標準化が求められる

ガイドラインの標準化が求められる

ルワンダの学生が日本で生活をしていて不便に思うことの1つとして言葉の壁がある。会話の面ではもちろん。駅構内においても表示が何を指すのかわからないのだ。さまざまなガイドラインの多言語化が進んではいるものの翻訳の標準化が進んでいない現状がある。

例えばJR新宿新南口。同じ改札を示すはずの表札がNew South Exitと表示されるところもあればShin South Gate、さらにはShin Minami Entrance と表示されるところも。英訳の標準化がなされなければ新たに建設される建物、標識についても混乱を呼ぶ恐れがある。「どこを歩くにも通訳してくれる人がいればいいのに」と話すルワンダの学生。その言葉からも言葉の壁が海外からやってくる人の行動を制していることが伝わった。

■「ダイバーシティを重視」これからの東京の姿とは

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