企画したのは、LGBT支援に携わる認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ。「OUT IN JAPAN」という名称のプロジェクトを立ち上げ、1万人のLGBT当事者のポートレートを撮影していく。撮影した写真は、展示会に飾るなどで、世の中に発信する。

同プロジェクトの費用は、クラウドファンディングやイベントで寄付を募り集めた。撮影は、レスリー・キー氏が担当した。

レスリー氏は20・21日の2日間で、118人の撮影を手掛けた。カミングアウトした当事者を写真にすることについて、レスリー氏は、「撮影したら、その当事者の記憶に残る。そして、その写真で、未来の誰かが感動するかもしれない。ぼくたちは、変化を生み出せる」と話す。

レスリー氏は、撮影した一人ひとりに合ったポージングや服装を指示

レスリー氏は、撮影した一人ひとりに合ったポージングや服装を指示

OUT IN JAPANの最終目標は、1万人のポートレート撮影だ。これまで、219人の撮影に成功した。定期的に撮影会を行い、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年をめどに達成を目指している。

撮影会に参加するのは、覚悟を決めた人たちなので、共通の思いを持っている。そのため、思いに共感し、仲間として加わる人もいる。

グッド・エイジング・エールズ代表の松中権さんは、「(撮影会への)参加をきっかけに、グッド・エイジング・エールズの活動を手伝ってくれる仲間にも出会えた。この企画にかかわった人がハッピーになれる仕組みを意識して、広げていきたい」と話す。

今回撮影した118人の写真は、舞台「レント」の公開に合わせ9月11日から10月9日まで、レントの会場となる東京・有楽町のシアタークリエで展示される。また、OUT IN JAPAN公式サイトでも9月下旬から公開される。次回の撮影会は10月9日、大阪で行う予定だ。撮影会の参加者募集中だ

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