琵琶湖では、北米原産のブラックバスが1974年に初めて確認され、1983年に大繁殖。またブルーギルも1993年に大繁殖し、現在では琵琶湖全域に生息している。これら外来種の生息域は、ニゴロブナ、ホンモロコ、スジエビなどの在来種の産卵場と重なるため、孵化した在来種の稚魚などが強い食害を受けるなどの被害が拡大している。

滋賀県では外来魚の密放流の禁止のほか、駆除への助成など様々な取り組みを実施しており、外来種の推定生息量は平成18年の1,914トンから徐々に減少、平成25年には916トンにまで落ちた。一方、県が「絶滅危惧種、絶滅危機増大種、希少種」に指定した琵琶湖の固有種は約6割にのぼるなど、生態系保全への効果的な施策が望まれている。

「エコ・ファースト企業」とは、環境保全に関する業界のトップランナー企業の行動をさらに促進していくため、環境省が2008年にスタートさせた「エコ・ファースト制度」で認定された企業のこと。現在39社が認定を受けており、このうち関西に本社を置く川嶋織物セルコン、クボタ、三洋商事、滋賀銀行、スーパーホテル、住友ゴム工業、積水ハウス、ダイキン工業、ノーリツ、リマテックホールディングスの10社で、「エコ・ファースト制度」の認知度向上や企業同士のコラボレーション実現を目指して、「エコ・ファーストin関西」を組織している。

晴天の中、239人が外来魚駆除に参加

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