平日の午前中は、目安としては9時前後に動き出す。最近多いのは、「リプロダクティブヘルス強化プロジェクト」の日本人専門家の方々と一緒にどこかへ行くことだ。プロジェクトの評価が行なわれるのが今年の11月、来年の3月にはプロジェクトの専門家は居なくなるのだが、今は2006年から始まったプロジェクトが最終年度のために慌しく動いている。
アレッポ県マンベジ郡全体がプロジェクトの対象地域だが、マンベジ市は北部にある。そこを基点にし、点在する保健センターに訪れて様々なことを行なう。例えば、初年度から実施している保健センターのマネジメント強化のために書かれている書類の確認、保健センターで実施している健康講座の聴講、CHV(Community Health Voulnteer)との顔合わせ、新規CHVのトレーニング、地元有力者への挨拶、地元にある組織(青年会・女性連盟・教師連盟・文化センター)への挨拶などなど。専門家の人に予定を聞きつつ、同行できるようお願いして、マンベジ郡を動き回っている。
当初は、家から徒歩数分の病院内にある事務所でアラビア語の勉強すること(JICAプロジェクトで作ったマザーズカードや医療用語満載の書類などに向き合う)が多く、事務所に居るアルバイトのアイハムやディナに、辞書に載っていないアラビア語について、アラビア語で尋ねては唸っていた。今は、事務所に居ることは少ない。自力で南部の方も回れるようにセルビス(どこでも乗り降り可能な安価なバス)を探して、訪問したりもする。そうして、力を入れる活動地域・活動方法を考えながら、専門家の人たちが帰った後の活動を視野に入れ始めている。