「エピローグドレス 光の庭」は、ファッションデザイナーとして30年のキャリアを持つ、同社の杉下由美社長がデザインしている。大きな特徴は、死装束なのにウエディングドレスのような華やかさがあり、横になった状態でもっとも美しいラインが出る点。素材は、コットンパールやプラスチック製のファスナーなど、すべて火葬で燃え尽きるものを使用している。
製品化のきっかけは、杉下社長が知人男性の葬儀に参列した際、男性が大好きだった球団のユニフォームを身にまとっていたこと。その姿に「彼らしさ」を感じた杉下社長は「死装束は、精一杯生きた素晴らしい人生を讃えるハレの衣装であるべきだ」という考えに至った。
しかし、日本の伝統的な死装束は、簡素なものがほとんど。そこで杉下社長は、自ら装束を制作することを決意し、エピローグドレスのオーダーサロン「エピローグサロン 光の庭」(神奈川県横浜市)をオープンした。
価格は5万3,000円から18万5,000円。いくつかのデザインの中から生地や色を選べるセミオーダーのほか、オリジナルのフルオーダーも可能だ。
杉下社長は、「エピローグのときこそ、精一杯生きたその人の人生を讃えたい。エピローグドレスは、そのための衣装。衣装を通じて在りし日の生き方を心に刻むことで、命のバトンをつないでいきたい」としている。
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