■目標は10万人の女史

環境エネルギー分野の問題は、専門的な言葉も多いため、難しいと敬遠されやすい。しかし、2016年4月に予定されている電力自由化の時代になれば、一人ひとりが自分の使う電気を、どの電力会社から購入するか自由に選ぶことができる。

みんな電力では、その時代に合わせて、環境エネルギー問題を身近に感じられるようにユニークな取り組みを行ってきた。

「solamaki」という巻物のように手軽に持ち運べるソーラー発電機を開発したり、電気代の領収書がくじになるというサービスを行ってきた。

今回のジョシエネLABOもその一つだ。プロジェクトリーダーは、環境ナビゲーターで自然エネルギー普及アイドル(エネドル)として、情報発信を行ってきた上田マリノさん。

上田さんは、プロジェクトを始めた経緯について、「自治体が無料の環境講座を開いていて、そこに参加したことが、現在の仕事にもつながっている」と、誰でも参加できる場作りへの意気込みを語った。

ジョシエネLABOでは、「低炭素」「循環型」「自然共生」の3つのテーマを軸に、学びの場と活動の場を提供していく予定だ。環境エネルギー問題の理解を広めていくだけではなく、この分野で女性が活躍できる土壌を作ることも目的の一つだ。「知識を深めた女性を女史と呼び、全国で10万人の女史を生み出したい」と、上田さんは目標を掲げる。

ジョシエネLABOでは、女史を次のように定義した。「一般的には見識や教養が豊かで、社会的に活動している女性のことを『女史』といいます。本プロジェクトでは環境エネルギー分野における『学び』と『活動』を自立して行う女性を『女史』と定義します」。

■元エネドルらで勉強会

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