――ボランティアマネジメントではどのようなことを心がけていますか。

濱中:ぼくの中では、やる前からプロセスを教えることはしないと決めています。この活動は、最終的に失敗しなければ色々なやり方でトライしてもいいもの。

マニュアル通りではなく、いままでと違ったやり方でやったほうが成長する。だから、周り道になってもいいから、みんなで協力しあって進んでいくんだよと伝えて、影ながらフォローしています。

最近感じることは、今の大学生は一歩踏み出せば色々な可能性があるのに、トライしていない人が多くいる気がします。やる気はある。事務処理も活動もしっかりやる。でも、言われたことだけこなして、自分で考えて新しいことをするような人がいない。恐れずに挑戦してほしい。

――濱中さんは28歳の若さで、10万人が参加したアースデイ東京2011の事務局長を経験しました。ご自身のその経験から、一歩踏み出すことの意味をどうとらえていますか。

濱中:アースデイ東京の事務局長をやっていたときに、「あ、ぼくだって何でもやってもいいんだ」という意識の変革を感じました。過去の枠にとらわれなくてもいいと感じたその経験があったから、アイプレッジの活動では、周りにいる協力者とうまくマッチングして、これまでにない方法で思いを実現してきました。

新しいことをやらないと団体も個人も衰退していくと思っています。こんなに多くの人が協力者にいるので、学生たちには新しい変化を起こしてくれることを期待しています。活動が終わったときに、どう変わったのかを見ることが楽しみです。

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