私たちは、自治体、民間、NPO法人による町づくりや地域活性化に繋がるコンテンツツーリズムに関心があり、卒業論文のテーマとなる鍵をみつけるために北海道の岩見沢市へ取材に向かった。

今回訪れたのは、2009年に設立された「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」。ここでは普段どのようなことをしているのだろうか?

炭鉱の歴史だからといって炭鉱という1つの括りを作りたくないという考えがある。写真を撮ることが好きな人、芸術が好きな人と炭鉱をみて周ったりしている。つまり、アートと結び付けることによって、幅広い人たちに魅力を与え、違った視点で炭鉱をみるといった感覚を植え付けているのだ。

「アートプロジェクト」といって、これは空知だけで開催されている訳ではなく、炭鉱が盛んであった地域で行われている。今回北海道に調査に行った際には夕張の「石炭の歴史村」で調度開催されていたので鑑賞をしてきた。廃墟となった遊園地のベンチやテーブルなどに様々なアートの作品がある。廃れた空間に綺麗なアートがあるのは何だか絶妙な感じがして、虜になってしまった。

夕張市の「石炭の歴史村」でのアートプロジェクト

夕張市の「石炭の歴史村」でのアートプロジェクト

さらにバスツアーを行い、炭鉱を紹介するイベントを行ったり、訪れた人と触れ合い観光場所を紹介したりと幅広い。現在は他の市や町、さらに本州から訪ねてくる人が増えてきた。ここまでにかなりの時間がかかったそうだ。

最初は遺構を残すか残さないかの議論があり、意見がバラバラであった。なぜなら古い歴史を大切にしようという考え、新しいものを取り入れたいという考え、それぞれ炭鉱の歴史における価値観の違いが大きかったからだ。それでも、炭鉱の歴史を残したい。この歴史があっての空知を守り抜きたいという思いがあった。

そして現在では、観光に来た人たちから遺構を残して大切にしてほしいというメッセージをもらうことがあるそうだ。地元にあるからこそ中々気付くことが難しい遺構の価値を他の地域から来る人に教えてもらうことによって、大切さに気付く人もいるのだという。

ここまで偉大な歴史が刻まれている遺構が残っていることが素晴らしい。そしてその遺構を大切にして、守り抜こうと頑張っている人たちが素敵だ。いつか多くの観光客が訪れて炭鉱の歴史に触れてほしいと思った。さらに、今の日本の経済と繋がっている炭鉱の歴史についてもっと深く学ぶべきであると考えた。今回の取材で自分の卒業論文のテーマが少しずつ見えてきて、とても勉強になった。

そらち炭鉱の記憶マネジメントセンターのHP

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