VISAの広告について、一般市民から中止を訴える署名が2日間で15万票を超えそうだ。その広告では、象の上に人が乗り、「This is my tour bus. What’s yours?(これが私のツアーバス。あなたのは?)」とコピーが書かれている。観光産業では、象を残虐に調教していることから、「宣伝に使うのはやめるべき」と反対の声があがっている。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

象を観光産業に利用する広告に批判が集まっている

象を観光産業に利用する広告に批判が集まっている

著名を集めているのは、オンラインサイト「change.org(チェンジドットオルグ)」。12月2日に、インド人女性のサンジャナ・シャルマさんがこのキャンペーンを始めると、SNSでシェアされ、現時点で14万5000票を超えた。

象の背中に乗るツアーは、世界各国で人気だが、象が人を乗せてもおとなしくしていられる背景には、人間による残虐な調教がある。サンジャナさんによると、「象は鎖に繋がれ、鞭打たれ、殴られ、抵抗できなくなるまで彼らの魂もズタズタにされます。こうして象達は静かなツアーバスとなるのです」と説明する。

サンジャナさんは、「象は移動手段ではない」とし、「無神経に象のツアーバスを扱うことで、旅行産業の陰で象やその他の動物たちがどんな目に遭っているか、本当の姿を隠してしまっています」と訴える。

同キャンペーンで集まった署名は、VISAの最高経営責任者チャールズ・W・シャーフに提出する。

キャンペーン「VISAは象を残虐に扱うツアーを宣伝するのはやめてください!」はこちら

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