NPO法人エコ・リーグは、2016年1月9日、おおさかATCグリーンエコプラザ(大阪市住之江区)で学生150名とエコ・ファースト企業10社が環境問題について対話する「環境おじさん御饒舌(おしゃべり)会」を開催する。エコ・ファースト企業とは、環境大臣の認定を受けた、環境分野において先進的な事業活動をする企業だ。企業が自社の環境保全活動について発表し学生がそれに質問することで、両者の考えを共有しより環境に優しい社会を作ることが目的だ。(オルタナS関西支局特派員=増田 智有)

「より多くの人のきっかけを作りたい」と語る崎浜公之さん

「より多くの人のきっかけを作りたい」と語る崎浜公之さん

「人との出会いにきっかけがある」と語るのは、このイベントを企画した崎浜公之(さきはま・きみゆき)さん(大阪大学大学院)。青年による環境問題解決への取り組みを支援するエコ・リーグで代表理事を務める。

崎浜さんが環境問題に関わるようになったのは「メンバー同士の雰囲気の良さに惹かれて入った」という大学の環境サークルだという。活動し始めてその深刻さを知るとともに、環境問題に関心がない人がとても多いと感じたそうだ。

崎浜さんは、ターニングポイントは自身が学部生だったときの就職活動経験だと話す。「就職活動をして社会がよく分からないと感じた。それが社会人と関わってこなかったからだと気づいた。自分の尺度を持つためには他人の価値観に触れることが必要。学生が環境についての知識を深めながら社会人と交流できる場を作ろうと、当イベントの開催を決めた」。

環境問題について対話する学生と社会人

環境問題について対話する学生と社会人

このイベントには「環境問題にあまり関心がない人も気軽に参加してほしい」という崎浜さん。「社会のため、環境のために頑張っている社会人の立場から考えてみることが、環境問題への入り口になれば、と思う。普段接する機会の少ない社会人と対話することを通して、より多くの学生に環境問題について知ってもらい、人生の価値観や可能性も見つけてほしい」。

環境保全活動をコストと考え、利益に繋がることに気づいていない企業がまだまだ多いなか、エコ・ファースト企業は未来に対する投資と捉え積極的に取り組んでいる。イベントに参加し、環境保護に取り組む社会人と交流してみてはどうだろうか。

【環境おじさん御饒舌(おしゃべり)会】
日時:2016年1月9日(土)開場9:30 開演10:00~18:00
場所:おおさかATCグリーンエコプラザ
定員:先着150名
参加費:500円(昼食代別)
URL:http://kankyoojisanosyabe.wix.com/kankyo-ojisan

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