公益財団法人日本財団は2月10日、那覇市IT創造館(沖縄県那覇市)で、「ソーシャルインパクトボンドセミナー沖縄2016」を開く。沖縄県は、子どもの貧困率が全国平均の2倍など、社会的課題が山積している。同県が、成果に着目した新しい官民連携の社会的投資手法であるソーシャルインパクトボンド(SIB)を本格的に導入すれば全国の都道府県で初めてのこととなる。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
SIBは、2015年に横須賀市など複数の自治体で実証実験が行われ、メディアにも特集された。今注目を集めている投資手法だ。SIBとは、行政が取り組んでいない事業を、民間投資で行い、行政がその成果に対する対価を支払うモデルのことを指す。事業の実施による社会的コストの削減分や納税・社会保険費支払いなどの増加分が償還の原資となる。これによって、公的サービスの生産性向上や、財政負担の軽減が期待できる。
SIBを本格的に導入している自治体はまだないが、子どもの貧困など複数の課題を抱える沖縄から動き出すかもしれない。セミナーでは、SIBの最新状況の報告や同県での導入可能性を探る。
登壇するのは、ソーシャルインパクトボンドの推進に携わる幸地正樹氏と特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会事務局長の鴨崎貴泰氏。
<「ソーシャルインパクトボンドセミナー沖縄2016」概要>
◆日時:2016年2月10日(水)15:00~17:00
(14:40 受付開始/15:00 イベント開始/17:00 終了予定)
◆会場:那覇市IT創造館 2F大会議室(沖縄県那覇市銘苅2-3-6)
◆対象者:主に行政関係者、投資家など ※その他興味ある方も参加可
◆定員:50名 ※満員の場合はお申し込み順に締め切らせていただく場合がございます
◆参加費:無料 ※受付で名刺を1枚頂戴しますので、名刺をお持ちください
◆主催:公益財団法人日本財団
◆後援:公益財団法人みらいファンド沖縄、特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会
◆申込方法はこちら
◆プログラム ※一部変更の可能性あり
1. オープニング(5分)
2. ソーシャルインパクトボンド概要(15分)
3. 国内外の最新動向(20分)
4. 推進プロセス(15分)
5. 沖縄における導入可能性と課題(20分)
6. ディスカッション/質疑応答(40分)
7. クロージング(5分)
※終了後、近くのお店にて希望者で懇談会を開催予定(飲食費は各自負担)