社会人と大学生が環境をテーマに議論する交流イベント「環境おじさん御饒舌(おしゃべり)会」がこのほど、おおさかATCグリーンエコプラザ(大阪市住之江区)で開かれた。82人の学生と環境相から認定された「エコ・ファースト企業」10社の担当者が討議した。同イベントは、働きながら続けられる環境活動のあり方について考えることを目的としている。(オルタナS関西特派員=佐藤 祐梨)
主催したのは、環境活動をしている団体・個人を支援するNPO法人エコ・リーグ。参加学生の多くは大学のサークル活動で環境保全などを行っている。
今回参加したエコ・ファースト企業の業種は製造業・建設業・金融業など多岐に渡った。会場では企業ごとにブースが設けられ、学生は興味を持った企業の説明に熱心に耳を傾けた。
ガス・石油機器の製造販売を行うノーリツ(大阪市北区)の担当者は、環境に配慮した製品を開発することでCO2の削減をめざす取り組みを紹介した。学生からの「環境に優しい製品を製造する際に排出されるCO2が、削減量を上回ることはないのか」という質問に対し、担当者は「そのようなことはない」と各工程での排出量を説明しながらも「なかなか鋭い質問」と評価した。
ある学生は就職活動前にサークルを引退したことを機に環境活動に全く参加しなくなってしまったという。「環境活動はボランティアとして捉えていたから」と話すが、実際の事例を知り「収益事業と環境活動を両立する姿勢は新鮮だった」と感想を語った。
仕事を通して環境活動が継続できると実感し「将来の自分の働き方が具体的にイメージできるようになった」という学生の声が多く聞かれた。
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