4月14日の地震から1ヶ月が経った。Vukkiでは連休明けの最初の週末に、花畑町に設置された「熊本市社会福祉協議会災害ボランティアセンター」へ17名のメンバーが運営スタッフとして参加した。熊本市の災害ボランティアセンターでは地元の大学生が中心になって、①案内・誘導、②オリエンテーション、③被災者からの要望とボランティアとのマッチング、④総務(書類申請の説明・受付)、⑤スコップやヘルメットなどの資材の受け渡し、⑥コールセンターでの被災者のニーズの収集と通知といった運営活動を行っている。(東海大学熊本キャンパス 復興支援チームVukki=井上 拓也・経営学部経営学科4年)
その週末に熊本市のボランティアセンターには約2,100人のボランティアが全国から集まった。しかし、GW後ということもあり、それまでの人数と比べるとかなり減っているということであった。
Vukkiメンバーは7時半に総合受付に集合、30分ほど仕事内容についてのオリエンテーションを受講して、それぞれの班に配置された。熊本地方は連日30℃を超す猛暑となっており、立ちっ放しの作業で体調を崩すメンバーも出た。
■ボランティアセンターでの活動
私は2日間にわたって、オリエンテーション班で活動した。ここでは、受付が終了したボランティアの方々に対して、注意事項や各種手続きの説明を行う。その中で、私は現地まで自家用車を提供していただける方への声掛けを行った。それは、ボランティアを必要とする被災者の中には、バスや市電といった公共交通機関で行けないような遠方の個人宅も含まれているからだ。
私はこれまで現場でのボランティアは経験していたが、運営スタッフとしての参加は初めてだったことから初めは少し混乱した。特に難しかった点は、必要な車両の台数がニーズごとに変化していくため、車両提供者の方々に待機してもらったり逆に車両が足りなくなったりして調整が難しいことである。それでも、車両が足りなくなったときに快く車両の提供を申し出てくださる方もいて、助けられることは多かった。社協の方々や他のボランティアの学生、既に何度も参加されている一般のボランティア参加者の方々からのサポートを受けながら、自分の担当に少しずつ慣れていくことができた。
■ボランティアが減っていく中で
ボランティアは14時から16時にかけて多くの方々が現場での活動から戻ってくる。そこで、活動報告の手順や申請書などの説明を行った。その際、日本全国から来られたボランティアの方々から「体調を崩さないようにね」「スタッフさんも大変だろうけど頑張ってください」など暖かい言葉を頂き、とても感動した。そして、熊本はこのような方々の支援によって復興に向けて進んでいると感じた。
その一方で、GW後からはボランティアが徐々に減っている。減少が始まった連休直後の週末で約2,100人が集まったが、先週末(21日・22日)は約1,900人である。さらに大学生の運営スタッフも徐々に減っている。このような状況に対してVukkiは今後も息の長い支援活動を続けていくことが重要だと感じいる。そしてこの状況をたくさん人に知ってもらい、全国からたくさんの人に支援に来て欲しいと思う。
[showwhatsnew]