「子どもたちのHappyな離乳食Lifeを応援したい!」――。北海道にいる現役のママが中心となり道産食材を100%使用した離乳食ブランドを立ち上げた。その名も「Hokkaido Made Baby Potage(以下、ベビポタ)」。製造過程でSDGs(持続可能な開発目標)を意識したという。現在、クラウドファンディング「ACT NOW」で商品化に掛かる予算約400万円のうち、50万円を初期目標として集めている。(オルタナS北海道支局特派員=宮西 さつき)
※Hokkaido Made Baby Potageは、北海道から発信するクラウドファンディングサービス・ACT NOWで商品化に掛かる予算約400万円のうち、50万円を初期目標にして、現在クラウドファンディングに挑戦中です。受付は7月31日火曜日0時まで。<詳しくはこちらから>
――ベビポタとはどんな商品ですか?
ベビポタは、新鮮な野菜をそのままフレーク化した「野菜フレーク」。北海道産の野菜だけを使用し、もちろん添加物も保存料も着色料も使用せず、野菜の美味しさをそのままフレーク化しています。種類は、とうもろこし(品種:スーパースイートコーン)、にんじん(品種:向陽2号)、かぼちゃ(品種:えびす)、じゃがいも2種(品種:インカのめざめ、男爵)の5つです。
――開発に至った経緯を教えてください。
ベビポタチームのメンバーは、現在北海道に在住している現役のママが中心。日々の子育てについて語り合っていたところ、北海道の子育て環境の良さを実感しつつも、実は人にはなかなか言えなくて、悩んでいたのが離乳食に関することだと気付きました。「食の宝庫、北海道という土地柄を生かして離乳食に関わる悩みを解決していく方法って何か無いのかな」そんな想いから、ベビポタのプロジェクトがスタートしました。
まずは、離乳食へ求めることをたくさんのママにヒアリングすると、予想以上に離乳食の困りごとを聞くことができました。なかには、子どもがなかなか離乳食を食べてくれなくて悩んでいたところ、健診で体重について指摘され、心配になると同時に、育児に自信を無くしてしまった、と涙ぐみながら話してくれたママもいました。
――北海道産の野菜だけで作られているものであれば、子どもに食べさせるのにも安心ですよね。ベビポタはどこで作られているのですか?
「完成品ではなく、けど全てをつくるのは難しい…」どんな商品なら良いのだろう…。食品メーカーさんに問い合わせして、色々なサンプル品を何度と試食しました。その結果、私たちがたどり着いたのは、新鮮な野菜をそのままフレーク化した「野菜フレーク」という商品でした。
飛び込みでの交渉にもかかわらず、優しく私たちの想いを聞き入れ、「よし。分かった!赤ん坊が食べるんだから、新モノの野菜を使って商品開発しよう!」と協力していただけることになったのが、北海道滝上町にある野菜フレークの製造工場、滝上産業株式会社さんでした。
――これまでの離乳食とは全くイメージの異なる、おしゃれなパッケージが印象的でした。
普段使いはもちろんのこと、「ギフトしたくなる離乳食」としてデザインにもこだわっています。いつも近くで見守るパパからママへ、あまり遊べなくなったけど変わらず大好きな友達へ、育児休業中の職場の仲間へ、そして出産祝いだけでなく、生後6ヶ月、ちょうど離乳食が始まって少し経った頃ハーフバースデーのお祝いギフトとしても選んで頂けたらと思っています。
デザイナーとして、国内外で多くの受賞歴のある寺島デザイン制作室の寺島さんが「北海道は食の宝庫。オシャレな食品も多いけど、大人向けの商品が主。子ども向けの商品をぜひ開発したいね。」そんな思いで携わってくれています。
――今年は北海道命名150年の記念の年だと伺いました。
はい。「北海道」命名150年目となる2018年を節目と捉え、北海道の新しい価値、誇るべき価値を共有し、国内外に発信する、北海道庁の実施している北海道150年事業「北海道みらい事業」の公式登録事業(北百五十第82号)として、ベビポタは商品開発されました。
商品化におけるすべての過程で、取り入れているのがSGDs(国連が定めた持続可能な開発目標)。多くの人の子育てをより幸せなものにし、サステイナブルな社会作りに貢献していくことが裏の目標でもあります。
――ベビポタは具体的にどのような使い方ができますか?
フレークを水(子ども月齢に応じてミルクなどでも可)に溶かすだけで、数秒で野菜の裏ごし状態が作れます。離乳食には、おかゆをまぜたり、すりおろしリンゴをまぜたり、野菜そのままなのでいろんな応用ができます。
水分量を調整することで、スープ状にもマッシュポテトのような固形にも応用でき、大人向けの一品としても楽しんで頂けます。ベビポタ試食会では、じゃがいもフレークを使ったポテサラ、にんじんフレークを使ったにんじんドレッシング、子供たちにはお野菜ボーロやパウンドケーキも大人気でした。
――プロジェクトへの意気込みをお願いします。
商品開発をしながら、気づいたことがありました。それは「子育てって親ならできて当たり前だと思われている。答えのわからない減点法の試験を受け続けているような緊張感がある。」ということ。
別に誰かに褒められたくて子育てをしている訳じゃないけれど、応援してくれる人がいるだけで。そっと見守ってくれる人がいるだけで。とっても心が軽くなる。私たちベビポタチームは本物の離乳食をギフトすることで、「毎日の子育てお疲れ様。とっても頑張っているね。いつもありがとう」という温かいメッセージを伝えたい。
そのため、商品化して終わりではありません。ユーザーを中心とした「ベビポタサロンの開催」を通して、日々の何気ない悩みを気軽に話せたり、子どもの可愛さ自慢もできたり。そんな、背伸びをせず自分らしくいれる、心がほっこりするコミュニティが生まれていく未来を、私たちはベビポタを通じて、つくっていきたいと思っています。
商品化に掛かる予算約400万円のうち、50万円を初期目標にして、現在クラウドファンディングに挑戦中です。リターンには、いち早く商品を試していただけるよう金額に合わせたベビポタをご用意しています。ぜひご支援よろしくお願いいたします。
Hokkaido Made Baby Potageが行っているクラウドファンディングプロジェクトは、7月31日火曜日0時まで。<詳しくはこちらから>応援お願いします。