文科省の「官民協働海外留学支援制度 トビタテ!留学JAPAN」とオルタナSは、同制度で留学した学生たちから「失敗談」を集めました。ホームシックや英語スキル、留学中の遠距離恋愛事情など赤裸々に告白してもらいました。

キラキラな成功体験談ではなく、あえて失敗から学んだことを聞いています。学生からの回答は随時更新していき、等身大の留学体験記をお届けします!

 

ツバル(デンマーク)に留学した内藤さんのホームステイ先からの景色

ツバルに留学した内藤瞳さん(名古屋短期大学)のホームステイ先からの景色

Q,どのようにして、ホームシックを解消しましたか?
回答者:伊藤大介さん(首都大学東京大学院)
留学先:ウメオ(スウェーデン)、ムソマ(タンザニア)
留学期間:2015年8月~2016年1月
◆私が留学したのは、スウェーデンとタンザニアの田舎町。ウメオは、ほぼ北極圏に位置していて人口10万人の小さな町。初めてウメオの地に降りついた瞬間ホームシックになった。週末なのに街中は誰もいない。こんなところで果たして暮らしていけるのかとても不安になった。食べることが大好きなので、最初は自分が好きなパスタを極めるためにひたすら料理をして自分がスウェーデンにいることを忘れるようにした。日本食を食べると、ホームシックの方は安心すると思います!

回答者:鞘本有希さん(名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科4年)
留学先:シェムリアップ(カンボジア)
留学期間:2015年4月〜11月

◆熱帯地方の国なので、巨大なゴキブリがたくさん出る。留学を開始して1ヶ月、シャワーを浴びてる最中にゴキブリ2匹に遭遇した時、初めて日本に帰りたいと思って泣いた。インターンシップなので、仕事が上手くいかなくてホームシックになることはしょっちゅうありましたが、そんなときはお気に入りの場所に行ってスッキリするまで泣いて大声で歌って、日本の友達とSkypeしたり帰りの航空券を調べたり、日本に帰ったら行きたい場所や食べたいものを調べて気を落ち着かせていました。

同世代の友人たちとサッカー観戦。試合は滑走路で行われる 写真提供:内藤瞳(名古屋

同世代の友人たちとサッカー観戦。試合は滑走路で行われる 写真提供:内藤瞳(名古屋短期大学)

Q,現地の人とうまく交流できましたか?
回答者岡田翔子さん(お茶の水女子大学大学院)
留学先:シアトル(米国)
留学期間:2015年6月〜2016年3月
◆スターバックスでサイズが分からず「Regular」となんとか伝えたところ「Grande?」と聞き返されたもののその時はなんと言われているか分からず適当に「Yes」と言ったところ予想以上の大きいサイズを受け取るなど日常生活でかなり苦労していた。そのため、最初のうちはジェスチャーで伝えたり、「Same as her」と友達と同じものばかり頼んだりしていた。(留学前TOEIC760)

回答者:渡部清花さん(東京大学大学院修士1年)
留学先:先住民族の地域ランガマティ(バングラデシュ)
留学期間:2014年12月~2016年6月

◆初めて現地の村に飛び込んだ時、そこに先住民族語があるなんて知りもしなかった。1週間後に先住民族語の存在を認識する。2週間後に文字がないことを知る。3週間後に一瞬現地語のマスターはあきらめる。3ヶ月後に、単語と単語が区切れて聞こえるようになるsuper dayを迎える。4ヶ月後、夢に先住民族語が混ざってくる。半年後、恋バナが先住民族語でできるようになる。1年後、調査やフィールドワークもすべて先住民族語に。英語よりもしかするとfluentになって帰国。

ツバルでボーイフレンドと。自然(必然?)消滅。。写真提供:内藤瞳(名古屋短期大学)

ツバルでボーイフレンドと。自然(必然?)消滅。。写真提供:内藤瞳(名古屋短期大学)

Q,遠距離恋愛でもうまくいきましたか?
回答者:鞘本有希さん(名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科4年)
留学先:シェムリアップ(カンボジア)
留学期間:2015年4月〜11月

◆付き合って1年経ったところで私が出国し、8ヶ月間の遠距離恋愛を乗り越えました。お金と時間の関係で、8ヶ月間一度も会うことはしませんでした。
私が考える、うまく乗り越えることができた秘訣は、
・出国前にお互いの友達や両親などと仲良くなっておくこと。遠距離中は周りのサポートが必要不可欠だと思いました。
・「別れ話は帰ってきてから顔を見てする」という約束をしたこと。遠距離中、別れの危機は何度かありましたが、帰国後に会ってからやっぱり一緒にいると楽しいよね、と思い直すことができました。
・連絡をこまめにすること。離れている分ネタはたくさんあるので、小さなことでも話すようにしていました。時差がある以上、ルールを決めると煩わしいので、基本はLINEで、余裕のある時にSkypeをしてもらってました。あと、郵便料金がそれほど高くなかったので月に1回手紙を送るようにしていました。遠距離中は、共通のネタがない分これまでの思い出や将来のことなども話せたので、より絆が深まったと思います。写真を送ったりテレビ電話をしたり、現代の技術の恩恵を存分に受けてました。
・仲間を探すこと。周りで遠距離をしている友達や、SNSなどで同じ境遇の人を見て勇気付けられました。思った以上に国際遠距離を頑張っている人はたくさんいます。
・お互いそれぞれの環境でレベルアップすること。帰国後に久しぶりに会ってガッカリして別れるということが多いと聞いたので、私は留学、彼は研究に打ち込んでいました。
・帰国後の旅行などを計画すること。お互い早く会って楽しいことをしたいという気持ちがあったので、いつもなら却下されそうな少し高めの温泉旅行を計画しました。楽しみがあると頑張れます。

国際遠距離を乗り越えると、帰国後はちょっとのことでは揺るがない、すごく安定感のある付き合いができます(笑)離れている間は寂しかったのですが、今ではいい思い出です。

回答者:高木一樹さん(東洋大学 国際地域学部)
留学先:ビエンチャン/サワンナケート/パクセー(ラオス)
留学期間:2014年10月〜2015年9月

◆Skypeで自分のプロジェクトの相談などをしたり、お互いの面白かった出来事嬉しかった出来事などを写真や動画付きで共有し合っていた。振り返るとお互い本音で対話をしたり何でも自由に共有したりする機会がたくさんあったように思う。さらに、彼女はフィリピンへの留学経験もあり、海外で挑戦することへの理解もあった。そのために、自分の思いは応援してもらえていた。恋人であり、親友であり、チームメイトでもあり、ライバルでもあった。

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