11月13日、世田谷公園で外遊びフェス「ビオキッズ」が開催された。これまで羽根木公園で4回開催、プレーパークを軸に地域での子育て、外遊び、環境保護がテーマ。今回、同時期開催となった第1回ビオキッズ世田谷公園では「いのちのがっこう」と題し「医療・健康」もテーマに加えた。(文・写真=福地 波宇郎)

子どもの遊び場を作るプレーパーク活動ならではの外遊び体験

子どもの遊び場を作るプレーパーク活動ならではの外遊び体験

被災地の避難所で行ったCOCONUT体操を子どもに教えるDMAT河嶌医師

被災地の避難所で行ったCOCONUT体操を子どもに教えるDMAT河嶌医師

■親子でいのちと向き合う学びの場

ステージには現場で活躍する医師たちが登場。子ども向けにAEDを使った心肺蘇生ワークショップ、震災時の子どもの心のケアを人形劇で紹介した。

会場にはテーマに沿ったブースがならび、地域の医療関係者も出展した。そのひとつ「森のおくすり教室」ではすぐに予約が一杯になる人気ぶり。子どもがあげたい人を想い、香りを選んでハンドクリームを作るものだった。

地域医療に取り組むクリニックのブースでは子どもたちも白衣でチャレンジ

地域医療に取り組むクリニックのブースでは子どもたちも白衣でチャレンジ

医師でもある実行委員長の瀬田宏哉氏によると、「医療というと堅いイメージになりがちです。震災が相次ぎ、社会不安も大きくなる中、親たちが安心して子育てしたいという思いは強いです。そこでいのちに向き合い、遊びながら学べることを目指しました」。

世田谷公園でのワークショップ出展数は50以上、総来場者数は4,000人以上を数えた。次回開催は現在未定だが、今回の盛況に地域からの確かなニーズと手ごたえが感じられた。

会場には常に音楽が鳴り響き、子どもたちの楽しい声が満ちあふれていた

会場には常に音楽が鳴り響き、子どもたちの楽しい声が満ちあふれていた

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