都立つばさ総合高校は11月23日、同校で「高校生環境サミット」を開いた。慶応義塾大学湘南藤沢高校や群馬県立尾瀬高校など約10の高校がパネルを展示し、環境活動の成果を発表した。高校生を中心に200人が訪れた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
同サミットは環境活動を行う高校生の交流を目的に開催してきた。2004年に同校の生徒会が企画し、今年で13回目を迎えた。
同日参加した高校は、つばさ総合高校のほかに7校。東京都市大学ISO学生委員会、都立小平高校家庭科部、慶応義塾大学湘南藤沢高等部環境プロジェクト、工学院大学付属高等学校生徒会、法政大学女子高等学校エコアクションプロジェクトチーム、千葉県立国府台高校理科研究部、群馬県立尾瀬高校自然環境部。それぞれの活動をパネルで展示し、その成果を発表した。
パネルでは、環境だけでなく、人権や福祉、CSR(企業の社会的責任)など、幅広いテーマで展示された。
基調講演として、鬼頭秀一・星槎大学副学長が登壇し、「川と生命(いのち)」をテーマに話した。その後、生徒たちとの意見交換を行った。
同サミットを企画したISO委員会副委員長の安田真くん(つばさ総合高校2年)は、「環境をメインにしているが、今年は環境以外のテーマでの発表もあり、多くの学びがあった」と話した。
会場となったつばさ総合高校は、ISO14001を取得した高校。エネルギーの節約にも力を入れ、2014年(約85万キロワット)の電力量は、2003年比(約130万キロワット)の35%減を達成した。
同校では、ISO委員会があり、各クラスから2名が委員会のメンバーに選ばれている。毎月、「つばさ環境の日」を設け、環境に関する情報をまとめた資料「USO800(ウソハッピャク)」を生徒に配布している。9種類のゴミ箱を用意し、ゴミの分別から、生徒の意識を啓発している。
同校でISO委員会の事務局を務める荘司孝志先生は、「ゴミを起点に、ほかの社会問題も意識するようになれば」と話す。
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