三菱総合研究所(以下MRI)は12月6日、「ウェルネス」をテーマにしたビジネスコンテストを開いた。審査を通過した5組のファイナリストがプレゼンした。グランプリには、体内時計と睡眠時間のずれをデバイスで可視化し、睡眠不足を改善するというプランを発表した、谷本潤哉さん(31)が輝いた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
同コンテストでは、ウェルネス領域の社会的課題(健康維持や予防など)を、AIやIoTなどの革新技術で解決するビジネスモデルを公募した。対象は、資本金1億円未満のベンチャー企業または個人。
集まったビジネスプランは94件。書類審査、プレゼンテーション審査を経て、5組のファイナリストが選ばれた。
MRIでは来年1月、社会的課題を解決する産官学市民が連携したプラットフォーム「未来共創イノベーションネットワーク」を立ち上げる。同コンテストは、この取り組みの一環として、開いた。
最優秀賞に輝いたのは、体内時計を可視化して睡眠を改善するサービスプランを発表した、谷本潤哉さん。体内時計と睡眠時間の差をデバイスで可視化するもの。不眠の根本療法であるCBT治療のコーチングを行う。谷本さんは大学卒業後、大手広告代理店でコピーライターとして働き、O:(オー、東京・中央)を今年12月に創業した。
三菱総合研究所賞には、プラズマ・静電気力による大気汚染・感染症対策を発表した水野彰さんが選ばれた。
審査委員長を務めた、MRIの小宮山宏・理事長は、「どれもアイデアが素晴らしく、この後、一緒にビジネスの種を育てていきたい。未来共創イノベーションネットワークで、日本にイノベーションが起こる生態系をつくっていきたい」と話した。
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