NPO大学では、毎月若手NPOの代表をゲストに招き、活動内容についてお話してもらっています。話を聞いた受講生は、各自が「おもしろい!」と思った内容を600文字ほどで記事化します。今回は、ゲストにエシカル協会代表の末吉里花さんを招き、「エシカルの新潮流」と題して講義してもらった内容を、八木橋 朋広さんの視点で振り返ります。

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「エシカル」という言葉をご存知だろうか。日本語で「倫理的な」を意味するこの言葉は、環境や人などあらゆるものに配慮したライフスタイルを指す。この概念を社会に広めるべく活動をしている人が末吉里花さんだ。NPO大学第5回目の講義はそんな彼女をゲストにお呼びし、お話を伺った。(八木橋 朋広)

「みなさん、こんにちは〜〜!」
そんな風に何かがはじまるのも随分と久しぶりな気がして、とても印象的だった。末吉さんはとても快活な女性で、ニコニコと大きな声で話をしていく。

末吉さんが代表を務める一般社団法人エシカル協会では、持続可能な社会を目指し、講演活動やイベントの開催などを行っている。最終的な目標は公教育の教科書に「エシカル」という単語を挿れることだそう。そのため下は小学生、上は社会人まで本当に幅広い人々へお話をする機会があるそうだ。

そのことからか、末吉さんの言葉は一つ一つがとても捉えやすい。例えば、「エシカル」について説明をするときも、難しく考えるのではなく、

エ …影響を
シ …しっかりと
カル…考える

と、非常に理解しやすい形で提示をしてくれるのだ。

エシカルは今後の未来への重要な考え方だ。だが、その認知度は、近しい概念のエコやロハスよりもかなり低い。15歳以上の男女1100人に聞いた調査ではその認知度は12%程度だそうだ(2015年度「エシカル実態調査」株式会社デルフィス)。

手の届きにくい人々が多いからこそ、“誰にでも”理解できるような、身近に感じられる工夫が必要だ。そして、その橋渡しをしてくれているのがエシカル協会なのではないだろうか。

執筆者:八木橋朋広(法政大学経営学部4年)
はじめまして。法政大学経営学部 4年生 八木橋朋広(やぎちゃん)といいます!自分の知らない分野に顔を突っ込んでいくのが好きで、今回も多分野にわたって話を聞くことができると知って、応募しました。そんなNPO大学に興味を持った皆さんともお話ししたいなと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!

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