世界経済フォーラム(本部:スイス・ジューネーブ)によって組織されるグローバルシェイパーズコミュニティ・大阪ハブは、教育分野のリーダー層をゲストに、これからのキャリアや教育のあり方を対話する「NEXT教育フォーラム2017」を大阪梅田で開催した。学校教員教諭、教育系民間企業、教育系NPOなどの教育関係者や、大学生など160人超が集まった。(オルタナS関西支局長=神崎 英徳)

フォーラムでは時間が足りないほど質問が挙がり、「これからの教育のあり方」に対する興味の深さが窺えた

AI(人工知能)やロボットなど、テクノロジーの発展によって、職業や働き方に大きな変化が起きている。子ども達や教師、学校に求められる変化とについて、「教育」を軸に話し合った。登壇したのは、「キャリア教育」と「テクノロジー」の両分野の最前線で活躍する第一人者。

フォーラムは2つのセッションで構成。セッション第一部では「テクノロジー」を軸に、変化する社会や仕事、働き方について、ゲストがパネルトークを行った。

まず、社会の変化と教育の変化のスピードの違いが問題提起され、ICTをはじめとした新しい教育方法に対してアクションを起こすことの重要性で一致。これを踏まえ、デジタルネイティヴの生徒との接し方や、新しい評価軸などの教育システムに話が及んだ。

セッション第二部では、「これからのキャリア教育」でパネルトーク。生徒を外に連れ出し社会に興味を持たせる取り組みが話し合われたほか、学校や教師の役割としてアクティブラーニングや、取り残される生徒を作らないためのNPOの必要性、オープンな学校にするためのコーディネーターとしての教師の役割などが提案された。

グローバルシェイパーズコミュニティは、世界経済フォーラムによって任命される33歳以下の若者によるコミュニティ。地域における社会課題を解決するプロジェクトなどを行うことを目的とし、全世界400以上の拠点が活動。大阪ハブは2012年に設置された。

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