奥多摩を拠点にコミュニティデザイン事業を展開するアートマンズ株式会社は8月19日~22日被災地の子どもを奥多摩で受け入れるサマーキャンプを実施する。対象となるのは福島県伊達市月舘町の小学生及びその家族で計17名が参加する予定だ。



プログラムの内容は川遊び、BBQ、キャンプファイヤー、釣り、獅子舞見学、温泉など、夏の奥多摩の自然と文化を満喫することが出来る。参加費は無料で、運営費は寄付で賄っている。宿泊施設、体験施設の無償提供や食材の提供があり、町内外からのボランティア有志で運営している。奥多摩町、奥多摩町教育委員会、伊達市行政も後援している。

本キャンプのきっかけとなったのは、同社代表である私が、対象地域の友人から「私たちの町では放射能の影響で小学生が外で遊ぶこともままならない。せめて夏休みの間、放射能の事を気にせず思いきり外で遊ぶことが出来る環境を創ってあげられないか」と相談を受けたことだった。これに応える形で本キャンプを実施するに至った。

まもなく始まるキャンプを前に友人は「地域がとても明るくなった。口を開けばいつも放射能の話だったが、現在はキャンプの話題で持ちきりだ。始まる前から、奥多摩の皆様のお陰で笑顔が増えた。ありがとうございます」と嬉しそうに語った。

アートマンズでは本キャンプをきっかけに、今後も被災地と奥多摩をつなぐ新たなプロジェクトを立ち上げていく予定だ。(オルタナS特派員 菅原和利)