バングラデシュの子ども支援を行う国際協力NGOシャプラニール=市民による海外協力の会(東京・新宿)は不要になった年賀はがきや切手を収集して国際協力に生かすキャンペーンを実施している。同団体へ届いたはがきは日本で換金し、同団体への寄付金になる。昨年は24万枚のはがきが集まり、1050万円相当の寄付となった。(オルタナS編集長=池田 真隆)
同団体は、児童労働のない社会を目指して活動を展開。支援先の一つであるバングラデシュには、家事使用人として働く18歳未満の少女が33万人いるといわれている(国際労働機関調べ 2006年)。
学校に通わないことで、読み書きができないまま大人になる。就ける職業が限られてしまい、貧困から抜け出せない。そこで、同団体では2006年から支援センターを運営し、少女たちを対象に読み書きや性教育、保健衛生などを行う。少女たちを雇用している雇用主への家庭訪問や地域住民、行政への意識啓発も行う。
今回のキャンペーンでは、書き損じた年賀はがき、未使用のはがき、切手(未使用・使用済み)を集めている。はがき一枚で絵本一冊分の寄付に、10枚で文字の読み書きの授業1回分の寄付に、25枚で料理教室1回分の寄付になる。
今年は25万枚のはがきを集めることを目指す。1100万円相当の寄付となる。期間は3月31日まで。はがきのお送り先は、シャプラニール「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」係 〒169-8611 東京都新宿区西早稲田2-3-1。