オルタナSは今年で創刊8周年。この間に様々な若者たちの活動を取り上げてきました。その中心にあったのは社会的(ソーシャル)と倫理的(エシカル)なこと。なかでも大学生の社会貢献や起業、地方創生や国際協力といった活動には注目しており、積極的に発信してきました。
そうしたなか、キャリアに悩む大学生たちにもたくさん会ってきました。「社会に貢献できる仕事に就くにはどうすれば良いの?」「そのためにはどういうキャリアがあるの?」といったことなど。こうした情報はあまり表には出ていないことから、悩みを持つ大学生がたくさんいることを知りました。
そこで、オルタナSでは新企画「Sクラス人材のキャリアデザイン」をスタートさせます。本企画ではソーシャルな活動に関心のある学生を「Sクラス」と定義し、どのようなキャリアデザインがあるのかを解説します。
Sクラスの学生は、企業が最も望む人材でもあります。いま、企業のなかでは優秀な学生の採用が活発化し、そうした学生を「Aクラス」と呼んでいますが、その定義は「高い能力」「チームをまとめる力」「行動力」を備えた人材です。
しかし、これらのスキルをSクラス人材は全て持ち、さらに「使命感」もプラスされた人材はAクラスより上です。そこで本企画ではAクラスの上を行くという意味も込めて「Sクラス」と定義します。
本日、6月1日は2019年春に卒業予定の学生(現4年生)の就活選考解禁日です。今日から面接が本格化しますが、実はもう一つの活動が始まります。それは2020年春卒業予定の学生(現3年生)へのインターンシップです。
そこで本企画ではキャリアデザインだけではなく、インターンシップについても解説してゆきたいと思います。
プロデューサーには、企業・NPO・行政・市民・大学・学生といった様々なプレイヤーの協働を手がけ、近年は大学生向けのキャリアデザインも指導している野村尚克氏と学生時代から現在まで様々な分野で活躍する若者を見てきた池田真隆・オルタナS編集長の2名が務めます。これからの連載をどうぞお楽しみに。
<プロデューサー>
野村 尚克:
Causebrand Lab.代表、Mirai Shipプログラム開発室室長。企業・NPO・行政・市民・大学・学生といった分野の異なるプレイヤーの協働を手がけるソーシャルプロデュースが専門。企業のCSRやソーシャルマーケティング、行政のソーシャルキャンペーンや委員などを歴任。大学生向けでは東日本大震災の被災地で立ち上げたPBLプロジェクト「aCtion!×tohoku」プロデューサー、熊本地震の被災地で立ち上がった「東海大学復興支援チーム VUKKI」アドバイザー、大学1-2年生向けインターンプログラム「Mirai Ship」プログラム開発などを手がけている。
著書に『世界を救うショッピングガイド』、『ソーシャル・プロダクト・マーケティング』(共著)など。主な委員等に「1億人のバレンタインプロジェクト」実行委員長(2011)、観光庁「Japan. Thank You.アクション」プロデューサー(2012)、環境省「小型家電リサイクル法を中心とする各種リサイクル制度等の普及啓発方法に関する検討委員会」委員(2015)、社会デザイン学会「新しい働き方研究会」代表(2018)など。立教大学大学院修了、筑波大学大学院退学。
池田 真隆:
オルタナS編集長、1989年東京都生まれ。立教大学文学部文芸思想学科卒業。大学3年から「オルタナS」に特派員・インターンとして参画する。その後、副編集長に就任し現在に至る。オルタナSの編集及び執筆、管理全般を担当。企業やNPOなどとの共同企画などを担当している。