農業体験といったら何を思い浮かべるだろうか。野菜や果物の収穫、それとも田植えだろうか。それも確かに農業を体験していることには間違いない。しかし、農業を営む人々の仕事はもちろんそんなにシンプルではない。種を撒いてから実を結び収穫に至るまでには、日々その時々の仕事がある。

いちご、お米、キャベツ、ブロッコリーなどを栽培する福岡県福津市のくわの農園では、そんな「農家の日常」まで体験することができる。イチゴ狩りやキャベツの収穫などの他に、希望すれば普段のありとあらゆる農作業を体験することができる。例えば、「ハウスのビニール張りのための紐の取り付け」や「イチゴの苗を育てていたポットを消毒して11個ずつ重ねてコンテナに片付ける」など馴染みはないが、農家の方々からすると普通の農作業もすることができる。

農園には授業の一環で訪れる幼稚園児や小学生の他、学生や親子連れも農業体験に訪れる。作業によっては参加者からは初めは「同じ地味な作業ばかり」と戸惑いの声も聞こえることもあるという。

しかし、それらの実体験を通してこそ、農作物が収穫されるまでには作り手の手間暇と愛情が注がれていること、その一つ一つの作業こそが収穫に向けた農業の醍醐味だということを感じられるのだ。「つらかったけど、楽しかった」、「お茶の時間が嬉しかった」という参加者の声が作業の充実感を物語っている。

くわの農園では将来的に有料化する可能性もあるとしているが、現在はイチゴ狩り以外の農作業体験は無料で実施している。(オルタナS特派員 塩野健介)


◆この地域のおすすめポイント
1.本格的な農作業体験ができる
2.ほとんどの農作業が無料で体験できる

◆詳細はこちらから!
くわの農園 HP  
http://www.geocities.jp/kuwano_agri/index.html
くわの農園ブログ 
http://ameblo.jp/lm177596/
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