私は、緑のふるさと協力隊の一員として福井県あわら市で1年間農作物の生産に関わった。田舎で生きるということ、農村と農業の現実を見ること、そしてそこから日本を知ることができるのではないかと思い、参加を決意した。
福井県の最北端に位置するあわら市には広大な畑作丘陵地が広がり、夏になればスイカ、メロン、トマトなどの特産物の出荷がピークとなり、朝日が昇るころから出荷の準備で忙しい。
真夏には、360度の抜けるような青空の下で吹き抜ける海風を感じながら、真っ赤に熟れたミディトマト「越のルビー」をひとつひとつ丁寧に収穫した。毎日毎日手をかけた野菜は、収穫の頃には、さながら芸術作品のようであり、我が子のようでもあると感じるようになっていった。
1年間の中で忘れられない味がひとつある。
照りつける太陽の下、玉ねぎの収穫を行っていた。
スコップで玉ねぎを黙々と掘り出し、汗が滝のように流れていた。そんな中、休憩の折に食べたスイカの味が今でも忘れられない。
使い古した発砲スチロール箱に入ったスイカ。
目に飛び込んできた赤と、がぶりと食べた時の甘さが、「幸せ」に一番近い感覚だと思った。
◆この地域のおすすめポイント
1. 360度の青空と緑の丘、吹き抜ける海風!
2. 農産物の美しさとそれを創る過程を知れる!
3. 「イロ」を感じられる(空の青、森の緑、農産物の色など、田舎は本当にカラフル!)
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緑のふるさと協力隊
http://www.n-gec.org/g_furusato/
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