英国発の自転車イベント「Tweed Run Tokyo」をご存知でしょうか。日本では10月21日の開催で第7回目を迎えます。今年は西日本豪雨(平成30年7月豪雨)の被災地支援という意味合いを込めて、デニム産地である中国地方にフォーカスを当て、「Denim」をクローズアップしました。「Tweed Run Tokyo feat. Denim」の魅力をお伝えします。(Tweed Run Tokyo 実行委員会)
■「Tweed Run」とは?
Tweed Runはツイードの国、英国ロンドンで、2009年から始まったイベントです。ツイードをおしゃれに着こなして、街を自転車で楽しく走ることが目的です。エシカルに街の良さを楽しめて、オシャレに産地をプロモーションできるサステナブルなイベントとして親しまれてきました。現在はロンドンの他、NY、フィレンツェ(PITTI UOMO内)ビクトリア(カナダ)、シドニーなど、世界各国で独自に開催されています。
日本では本国の「The Tweed Run」の承認を得て、2013年から、「東京をファッショナブルな街として海外に発信し、海外からのお客様を呼び寄せる」ことをミッションに掲げる「ファッション・ウィーク」*と連携を図り、毎年10月に開催される「ファッション・ウィーク」の最終日に「Tweed Run Tokyo」を開催しています。
昨今、エコや健康、ファッションの観点から自転車ブームと言われている一方で、一部の交通ルールを守っていないユーザーや違法自転車などが社会問題化しています。しかし、自転車は交通ルールに従い、モラルを持って乗れば、交通量の多い東京でも便利に安全に楽しむことができます。本イベントでは、自転車の安全走行を広めるとともに、街を走ることの楽しさと街の魅力の発信に尽力しています。
■デニムの国内生産は困難に
日本の繊維産業は安価な海外繊維製品に押され続けていますが、デニム産業もこの例外ではありません。染色やテキスタイル、縫製といった中間工程を担う企業で人手不足や経営難による転廃業が相次いでいます。かつて300社以上操業していたテキスタイル会社は、現在10分の1 程度にまで減少。ものづくりの担い手も不足し、このままでは国内で、デニムを作ることが困難になるという事態に直面しています。
中国地域にある三備地区は国内シェア9割以上を占める、デニムの一大産地です。ルイヴィトン、エルメスなどの海外ブランドと直接取引があるほど品質も確かなものです。しかしながら、本地区だけで、10団体以上の業界団体などが並立しています。
「デニム産地」としての認識度がまだまだ低い状況にあります。今回のイベントでは、一人でも多くの方に産地の事を知って頂く場作りのため、産地とものづくりにフォーカスを当てたトークセッション*の開催を予定しています。
※ファッション・ウィーク・・・年2回、世界のファッション都市で開催されているファッションの祭典で、ファッション・ショーや展示会で発表される最新コレクションから、毎年新たなトレンドが生まれています。中でも、歴史性、話題性から情報発信力が大きい、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で行われるものは、「5大ファッション・ウィーク」と総称され、大きな影響力を持っています。
(*):中国経済産業局の地域中核企業創出・支援事業の一環で実施。
※三備地区・・・備前: 岡山県の南東部(岡山市、倉敷市児島等)備中: 岡山県の西部(井原、倉敷美観地区など倉敷市の中心エリア等)備後: 広島県の東部(福山、尾道等)の3つのエリアから構成。
【イベント概要】
■開催日時
2018年10月21日(日)
※荒天の場合、自転車の走行は中止して、別の企画を準備しております。
■開催地
メイン会場: SHIBUYA CAST. GARDEN(渋谷キャスト ガーデン)
ライドルート:東京都内
■参加資格
・20歳以上(参加当日に、身分証明書を提出)
・日常的に自転車に乗っている方(街走りに慣れているレベル)
・違法改造していない自転車で参加すること
■ドレスコード
ジャケット、パンツ、ベスト、ハットなど、ツイード素材のアイテムをひとつ以上着用すること。(ツイードの素材アイテムに、デニム素材アイテムの着用は可。デニム単体は不可です)
■参加方法
クラウドファンディングサイトMakuake (マクアケ)にて以下のURLよりお申し込みいただけます。
URL:https://www.makuake.com/project/tweedruntokyo-2018/