夢の実現性を競い合う「みんなの夢アワード」(主催:公益財団法人みんなの夢をかなえる会)。その9回目が2019年2月25日に舞浜アンフィシアターで開催される。それに先駆けて12月1日、市ヶ谷のJICA地球ひろばで、「みんなの夢AWARD×国際協力学生団体」が開催された。国際協力に取り組む学生団体が活動内容やビジョンを競い合った。(オルタナS編集部)

国際協力をする学生団体がビジョンや活動内容を発表した

参加団体は、国際協力学生団体KIVO、学生国際協力団体SIVIO、津田塾大学学生団体レアスマイル、学生団体SWITCHの4団体。うち一団体がグランプリに選ばれる。

審査員はJICA地球ひろば地球案内デスクの佐藤秀さん、みんなの夢アワード5グランプリの筆者らが務めた。

トップバッターは、2009年からカンボジアの孤児院への食糧支援を軸に活動してきたが、二年前からカンボジアでタブー視されがちな女子保健と教育を軸に移し活動しているレアスマイル。

「ナマステ―」というネパールの挨拶から元気に登場した加納玲奈さんは、KIVOの10期目の代表。KIVOでは10年に渡りネパールの村に支援を行い7300冊の本を寄贈。図書室も設置した。

SWITCHは、1人でも多くの人に「切り替わるきっかけ」を届けたいと、大学生1000人による大運動会などを開催。参加費で集まった120万円をカンボジアに寄付した。

ラオスで小・中学校を建設するなど教育支援を行ってきたSIVIOは、発足から12年目を迎えて問題にぶつかったという。メンバー達や現地の方と議論し合い、今後ラオスの子ども達を日本へ留学させる新たな支援を検討しているとのこと。

各学生達の発表からは、現地に寄り添い、悩みながらも真摯に活動している様子が伝わってきた。

参加したメンバー

発表後、長年国際協力の世界で活躍している審査員の佐藤秀さんから、「支援を行う上で難しかったことや文化の違いを感じたことは?」「現場の子どもたちの支援をする上で大切にしていることは?」などの質問が飛んだ。

「自分たちも楽しみつつ、現地の方と事務的ではない関係性を構築していくこと」など、自分達と向き合いながら答える発表者たち。佐藤さんは各団体に的確であたたかいコメントを贈り激励した。

グランプリは、津田塾大学学生団体レアルマイル。女子大の学生が女子保健を教えるというわかりやすい特徴が決め手となった。

スピーチをしたレアスマイルの森崎瑞季さんに優勝の感想を聞くと、「私だけの力ではなく、諸先輩方が築いてきた10年間の歴史と、今頑張っている皆がいるから内容が詰まった活動にできているのだと思います」と緊張から解放された顔で語った。

国際協力学生団体は、みんなの夢アワード本番のサブステージでも発表予定だ。


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