博展(東京・中央)は3月6、7日、「サステナブル・ブランド国際会議2019東京」(SB 2019 Tokyo)をヒルトン東京お台場(東京・港区)で開催する。民間企業・NPO/NGO関係者・学生など約2000人が集まる国際会議で、世界12都市で毎年開催されている。今回は「Redesigning the Good Life(グッド・ライフ実現に向けての「再構築」)がテーマ。ブランドの生き残りをかけた、社会課題解決と事業戦略の統合を考えていく。(中央大学経済学部=中山裕太)

昨年度のサステナブル・ブランド国際会議2018東京に登壇したサントリーホールディングスの新浪剛史社長

ブランドが社会課題に積極的に関与し、すべてのステークホルダーと中長期で良好な関係を築く。そのために自らを「再構築(リ・デザイン)」していくこと。パーパス(存在意義)を高く掲げ、自由に発想を拡げ、連携・協創の新たな仕組みづくりに挑むこと。イノベーションの方策をあらゆる分野から検討するのが、SB 2019 Tokyoのねらいだ。

国内外のサステナビリティ有識者、先進ブランドの代表者による基調講演やブレイクアウト・セッション、少人数制のワークショップなどが行われる。講演者と来場者が双方向でディスカッションできるのも特徴だ。

特別イベントとして、地方創生・地域活性の2大イベントも開催される。1日目は、「Glocal Design @ Future Lab――『共感×競争』によるクロスバリューの創出」(主催:地域デザイン学会)、2日目は、「未来まちづくりフォーラム――『協創力』で日本創生モデルをつくろう」(主催:未来まちづくりフォーラム実行委員会)が開かれる。

サステナビリティやESG投資への対応を模索する企業関係者だけではなく、地方創生や地域活性の視点からも、地方の生き残りをかけたブランド戦略の再構築を問い直すため、ゼミや大学の講義の中で、それらの分野に興味を持つ学生には、有効な視点を提供できるだろう。

さらに今回、大和ハウス工業の協力のもと、大学生特別招待プログラム「SB University 2019」を実施する。通常、学生の参加費は1万5000円(2日間/昼食付)だが、サステナビリティに関心の高い大学生30人を招待する(抽選)。1月31日まで、SB 2019 Tokyoの公式サイトで申し込みを受け付けている。


【編集部おすすめの最新ニュースやイベント情報などをLINEでお届け!】
友だち追加