鎌倉、光明寺で「いざ鎌倉、地方創生サミット」が開催された。このイベントは「地方創生」をテーマにした事業計画を持つ人たちが集まり、面白法人カヤックのCEOである柳澤大輔審査員長を筆頭とする審査員たちの前で事業計画をプレゼン、審査委員の採点や観客の投票を踏まえて順位を決めるというものだ。(寄稿・みんなの夢アワード事務局)

光明寺で開かれた「いざ鎌倉、地方創生サミット」

茅葺き屋根の里村を宿泊施設として活躍しようという事業計画や東日本大震災以降できた防潮堤にボルダリング施設をつくる事業計画などユニークなプレゼンが披露され、そのつど審査委員から質問が飛び交った。

ユニークで夢のあるプレゼンが続く中で一際、異彩を放ち、優勝を手にしたのは唯一の高校生プレゼンテーターである、土橋拓馬さんだ。

土橋さんは富士山の麓である小山町をロードレースの聖地にする事業で、小山町の町おこしを計る事業プランを発表し、辛口で有名な柳澤審査委員長に「天才です」と言わしめた。

まだあどけなさの残る顔立ちに、高校の詰襟を身にまとった土橋さんは、輝いた目で堂々と小山町再生の夢を語った。事業の内容についても数々の事業を成功させてきた柳澤氏を唸らせるほどの実現可能性を秘めていた。

さらにはすでにこの事業計画でもって、市から数千万円単位の協力を確約されているというから驚きである。ある審査員は「彼が高校生でなくても優勝していた」と語った。

会場の大人たちの度肝を抜く素晴らしいプレゼンを披露した土橋さんだが、まだ高校2年生である。打ち上げ会場に用意された料理に目を輝かし、大人の名刺交換の場はまだ慣れないようである。そんな彼の素朴で純粋な様子に心打たれ、応援したくなった大人は多いはずだ。筆者もその大人の一人として彼の今後の活躍を見守りたい。


【編集部おすすめの最新ニュースやイベント情報などをLINEでお届け!】
友だち追加