8月19日、ソニーが行う子供たちへの科学教育プログラム「ソニー・サイエンスプログラム」の一貫で発電・蓄電ワークショップが開かれた。小学校4~6年生の生徒親子40名が参加した。振動型発電機を作り、発電させた電気を使ってプラレールのレース対決を行った。同社では初めてのプログラムだったという。

冒頭では、普段使っている電気エネルギーの仕組みについて矢島正一さん(同社コアデバイス開発本部)による講義が行われた。そもそも「電気とは何か?」といったことから子どもたちに問いかけ、電気について改めて学んだ。

つづいて、振動によってLEDライトが光る発電機「Stick Generator」を親子で組み立てる。コイルを巻きつける作業から始まり、最終的にはコンデンサを取り付けて発電した電気を蓄電できるようにする。その後、各グループで発電機を振って発電させた電気をあわせ、その電力でプラレールを走らせ、順位を競いあった。最後には同社が開発するユニークな発電グッズ「odo」や色素増感太陽電池が紹介された。




下川寿代さん(同社CSR部)は「震災後から節電の意識が高まってきた。ソニーの発電や蓄電方法を紹介することで違った視点でエネルギーを見つめ、ユニークな発想を持ってほしい。また、エンジニアと直接触れ合うことで、キャリアとしても将来について意識してもらえれば」と想いを語った。

参加した小学生は「身近な方法(振動)でたくさん電気を作れると知っておもしろかった。発電機を作るのにコツがいったけど学校の授業とは違った体験ができた」と嬉しそうに語った。夏休みの貴重な思い出の一コマになったようだ。(オルタナS編集長 猪鹿倉陽子)