オルタナS編集部と社会の広告社は、大学生向けにソーシャルイシューの現場を体感する企画「ソーシャルステイ」を行った。公募で集めた大学生が、介護や保育、障がい者支援を行う社会福祉の若手リーダーへの密着取材を実施した。(オルタナS編集部)

取材を通して職員との関係性を築く

ソーシャルステイとは、社会問題に関心のある大学生を社会課題の現場に送り込む取り組みである。今回は公募で集まった7人の大学生が全国の社会福祉法人で働く若手職員のもとを訪れた。日々の業務内容や働く上で大切にしている価値観などを聞き、記事としてまとめた。

大学生たちが書いた記事は11月18日を皮切りに、「ひとりひとりが社会福祉 HERO’S」(運営:全国社会福祉法人経営者協議会)、「オルタナS」に掲載する。

大学生たちが訪れたのは、いずれもユニークな取り組みを行う若手職員。例えば、山口県防府市で活動する社会福祉法人ひとつの会では特別養護老人ホームやデイサービスなどの高齢者福祉事業を展開している。そこで働く谷口洋一さんは利用者向けに健康教室を開いている。利用者の健康を考えて考案した健康体操は、いまではサッカーJ2リーグに所属する「レノファ山口」に評価され、「レノファ健康・元気体操」を開発するまでにいたった。

その他、福岡県にある社会福祉法人柚の木福祉会では障がい者福祉の事業の一つとして、小学校内で知的障がいのある人が働く作業所「ふれあいの部屋」を運営している。石川県羽咋市を拠点に活動する社会福祉法人「弘和会」ではまちづくりにつながる様々な農福連携の活動を展開している。このように、社会福祉の領域で新しい取り組みを行う若手職員7人を紹介する。

この7人は、全国社会福祉法人経営者協議会(東京・千代田)が12月10日に開く、「社会福祉HERO’S TOKYO2019」のファイナリストたち。当日はプレゼン後、会場の投票で、最優秀賞「ベストヒーロー賞」を決める。