小田原市根府川の放置ミカン農園再生を目指すオレンジプロジェクトの一環で、果樹園をコミュニティゾーンにしてしまうと言う企画が今年始まった。
その名も「学生造園グランプリ」。
NPO法人「BeGoodCafe」が進める同グランプリの第一回目は東農大地域環境科学部造園科学科の4年生江間優太朗君に決まった。
オルタナSが企画段階から取材して来たその第一歩目が正に踏み出されたと言えよう。
在学中にデザインした空間をリアルな場に中々落とし込む事が出来ない学生諸君の夢を実現しつつ、耕作放棄地に新たな価値観を植え付けることで同時に放棄問題の解決の糸口を探るこの企画、いよいよ来月から造園に入る予定。
先ずはその受賞の喜びのコメントをご本人にもらった。
「造園グランプリ最優秀賞をいただき、本当に嬉しく思います。
これから、自分で考えたデザインを、自分たちの手で造っていけると思うと、とても楽しみです。
今回のデザインのコンセプトは、「エコな農園」、「楽しいありえない農園」、「この土地ならではの農園」です。
環境に優しく、初めて見る農園にみんなが笑顔になり、甘夏畑の段々やそこから見える景観を生かした空間に仕上げたいと思います。
参加者の意見を可能な限り取り入れ、みんなで作り上げることも今回のコンセプトの一部です。
まだまだ未熟な学生たちで、不安もありますが、全員が楽しく造り、楽しく過ごせるように作業を進めていきたいと思います。」
このデザインは11月までに完成し、12月のエコプロダクツ展でその成果がNPO法人「BeGoodCafe」企画として発表される予定。
多くの企業や自治体が訪れるエコプロダクツ展でこそ、耕作放棄地の再生にはこんな手法もあるのかと認めてもらい、彼らにサポートが受けられる企画としてぜひ育って行って欲しいものだ。