優勝賞金100万円の「第6回 SDGs学生小論文アワード by 住友理工」(締め切り6月15日)のテーマは、「企業が持続的に成長するために、SDGsにどう取り組めば良いのか」。小論文を執筆することに役立つ情報を紹介します。第一弾はSDGs(持続可能な開発目標)ができた経緯をおさらい、第二弾は、誰もが知っているあの有名企業のSDGsへの取り組みを紹介しました。(第1弾はこちら第2弾はこちら

昨年開かれた第5回の受賞者

過去に開催された同小論文アワードのうち、第4回と第5回も「SDGs」をテーマにしていました。そこで第3弾は、最優秀賞と最優秀次席に選ばれた、4つの論文を紹介します。どの論文も、ご自身の体験や独自の考えを基に、様々な企業事例を挙げて論じています。今回の小論文執筆にも、とても参考になると思うので、是非ご覧ください。

◆第4回受賞者【テーマ:SDGs時代のビジネスのつくり方ー「未来に選ばれる会社」とはー】

・最優秀賞
【論文タイトル】「 “WHAT” から “HOW” へ 〜パラダイムシフトの中で〜」
尾和恵美加さん・Kaospilot1年(当時)

【論文概要】
若年層を中心に、「やりたいことがわからない」人が多いという先進国の隠れた社会問題に対し、いい仕事は ”Have to(〜しなければ)” からではなく ”Want to(〜したい)” から生まれるはずだと考え、SDGsの17の目標のうち、8番の「働きがいも経済成長も」を最重要視しています。
デンマークの第二の都市・オーフスでの気づきを踏まえ、「哲学」をキーワードとして、経済的豊さと利用者の心の豊かさを同時に生み出すために、企業、そして日本がどうあるべきかを論じています。
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・最優秀次席
【論文タイトル】「自前主義の誤謬 〜SDGs時代に求められるリンケージ経営〜」
犬塚万理菜さん、伊東萌花さん・法政大学人間環境学部人間環境学科3年(当時)

【論文概要】
SDGsを、「早急に解決すべき、グローバル社会の困り事リスト」と捉え、SDGsにはリスクとビジネス機会の両面が示されていると述べています。
それらの困り事を解決するソリューションを、うまくビジネス化できる企業が生き残り、持続可能な社会の構築に貢献すると仮定。その手段として、顧客や取引先、NPO・NGOなどの多様な主体とリンケージ(関係性)を構築することが有効であると論じています。
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第5回受賞者【テーマ:SDGs(持続可能な開発目標)を達成するためにどうイノベーションを起こすかー「未来に選ばれる会社」とはー】

・最優秀賞
【論文タイトル】「オレンジ企業」
森 陽愛子さん・筑波大学医学群医学類4年(当時)

【論文概要】
SDGs の目標3「すべての人に健康と福祉を」を達成するためのイノベーショ ンとして、「オレンジ企業」という独自の考えを提案。「1.従業員のwell-being 」、「2.消費者のwell-being 」、「1、2が健康を意識せずとも実現されること」の3 点に取り組む企業だと定義しています。
健康をイメージする色を使うことで、取り組んでいる内容をイメージしやすくしたと述べており、オレンジ企業として企業活動を行うことは、人々に健康をもたらすだけでなく、生産性向上や商品価値向上、企業イメージ向上をもたらし、労働力不足や医療費増大の問題解決、および経済成長や技術革新に有効であると論じています。
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・最優秀次席
【論文タイトル】「無意識なエシカルを広める ―対話の場を生むイノベーショ―」
高槻祐圭さん
大阪大学法学部国際公共政策学科3年(当時)

【論文概要】
「無意識な消費行動が実は構㐀的暴力として社会の弱い立場にある人達を苦しめていることがある」という本人が感じる課題をSDGsに関連付け、ビジネス主体でこの問題を解決するために会社が率先してエシカルな消費を推進し、社会全体でSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」をはじめとする人権や環境に関連する目標を達成するため、様々なアクター同士の連携を強める「コスモポリタン・コーポレーション」、「ストーリーテリングと居心地の良い空間を融合した場のデザイン」の2つイノベーションを提案しています。
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