気候変動に関心を持つ高校生や大学生からなるFridays For Future(以下FFF)は4月24日、世界各国で「デジタル気候マーチ」を開く。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、当初予定していた街頭での行進を中止し、オンラインで「気候危機」を訴える。「#気候も危機」というハッシュタグでの投稿を呼び掛けている(オルタナ編集部=多田野 豪)
「デジタル気候マーチ(Climate Strike Online)」とは、気候変動に立ち向かう若者らの呼び掛けによる、世界一斉アクション「グローバル気候マーチ」のオンライン版だ。昨年9月20日に同時開催された第1回マーチには、国内で5079人、世界全体では760万人以上が参加した。
今回のアクションでは、日本政府が3月30日に世界的なコロナ禍の間隙を縫うようなタイミングで、パリ協定における温室効果ガス国別削減目標(Nationally Determined Contribution: NDC)の据え置きを発表したことに対し、引き上げを要求するという。(関連記事:パリ協定の国別削減目標、引き上げなしに批判相次ぐ)
国内の20地域に支部を持つFFFは、当日主催するオンラインイベントへの参加を募集しているほか、「#気候も危機」というハッシュタグでのツイートや、温暖化に対するメッセージを書いたボードを持った自撮り写真をインスタグラムに投稿することを呼びかけている。
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