社会課題に関する調査・分析事業などを行うシンカ(東京・大田)はこのほど、子育て中の母親約2000人にアンケートを実施した。長期化するコロナ禍での困り事や給付金の使い道を聞いた。困り事では、「金銭面」が最多で、外出できないことで5人に1人が「子どもにイライラしてしまう」と回答した。(オルタナS編集長=池田 真隆)

全国の母親約2000人にコロナ禍での困り事を聞いた

この調査を行ったのは、シンカの「ママ支援プロジェクトチーム」。20~50歳以上の子どもを育てている母親2188人に対して実施した。

コロナ禍で困っていることとしては、「金銭面」(41.7%)、「自分の時間がない」(22.2%)、「子どもにイライラしてしまう」(19.7%)、「仕事ができない」(6.7%)――が多かった。

10万円の給付金の使い道については、「食費」(40.1%)、「貯金」(35.9%)、「教育費」(19.9%)、「娯楽費」(17.3%)、「ローン返済」(10%)――という結果になった。

国や自治体に向けて伝えたいSOSについては、
「公園の遊具を使えなくするのはおかしい。年齢別に時間帯を制限するなど方法はあるはず。狭い家で自粛することは大人でも難しいのに子どもには無理だと思う。虐待が増えてからでは遅い。真剣に考えてほしい」
「1人10万円支給はとてもありがたいけど1回だけもらってもその先の不安は消えない。子どもの預け先もなく、仕事も自粛で休みですでに2か月以上収入がない。税金も滞納。ローンも払えない」
「給付金の受け取りが世帯主になってるけど、いろんな家庭の事情があるから(世帯主から貰えず使い込まれたり)個人の受け取りにして欲しい」
――などの回答があった。

コロナ収束後に抱く不安については、多くの母親が子どもの学習の遅れを挙げた。

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