社会課題の解決に取り組む高校生に「コロナ後のサステナビリティ(持続可能性)」をテーマに寄稿してもらいました。第一弾は、中高生による社会変革プラットフォーム「ユメジツゲン大会」を企画する梅木真希さん(広尾学園高等学校2年)です。

社会問題への意識を高め、世界全体で解決に向かうチャンス

梅木真希さん

新型コロナウイルスは「第三次世界大戦」とも言える悲劇だ。ニュースは常に、感染者数、死者数の報告で凄まじい現実だけを報道する。飛び散る不安と恐怖の声。けれども、私は何もできない、そう思っている人はたくさんいるだろう。しかし、私はそうは思わない。この猛威を奮っているCOVID-19は世界が変わるチャンスではないだろうか。(梅木 真希・広尾学園高等学校2年)

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今起きているこのパンデミックは人間による地球の破壊を止めるために起こった「さだめ」であるように思える。不安で孤独な日が続いている今、私たちは何が本当に大切で、私たちには何ができるのか、改めて自分たちの行動を見返して、社会の本来あるべき姿について深く考えるべきではないだろうか。

変化することを恐れて、何もかも疎かになっている今、何か大きい変化を与えるためには大勢の人が一体となって、発信、行動する事が収束に向かう最善の方法だ。

私達ができることは、協力しあい、人々に安心感を与えること、そして社会に対しての思いやりを持ち、新しい社会へと導く事だ。

SNSでの繋がりや音楽やスポーツなどの芸術の力を使って、より多くの人たちを元気付け、確実につながっている事を実感できるようにしたい。

また、この機会に各個人が自らの「当たり前」を振り返る時間にしたい。そして、できることは今から行動に移したい。国民全員が変化を望み、行動することが変化への第一歩だ。

私はこの時期の「しょうがない」をなくすために、iStandという団体で「ユメジツゲン大会」を主催している。

iStandはノルウェー語で「できる」を意味する言葉で、中高生の「社会を変える」挑戦を応援する組織である。全国の中高生から「社会を変える」アイデアを募集し、同じ立場の中高生が「ユメジツゲン大会」で投票する。選ばれたアイデアを企業やNPOとともに応援し、実際に事業化するというプラットフォーム機能を持っている。

大きい変化を起こすには「誰か」の力ではなく、みんなの力が必要だ。みんなでこの苦の時期を乗り越えて、新しい「幸せ」な社会を作っていきたい!

オバマ元米大統領が言ったように、私たちの運命は国民の手にかかっている、一人ひとりの行動にかかっているのだ。

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