NPO法人岡山NPOセンターなどからなるNPOウェビナー普及委員会はこのほど、NPOが開くウェビナーやオンラインイベントなどの情報をまとめたポータルサイトを公開した。新型コロナの影響で、NPOも主催するイベントをオンラインに移行している。これまでイベント情報を集約したサイトがなく、業界初の取り組みだ。(オルタナS編集長=池田 真隆)

NPO Doorsのサイトトップ画

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” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]同サイトの名称は、「NPO Doors」。NPOによるイベント情報を、場所とテーマごとに分けており、検索しやすいつくりになっている。テーマは、人事、マーケティング、法人登記、経営、働き方、ICTツールなど11カテゴリーに分かれている。

カテゴリー別に分かれており、気になるイベントを検索しやすくした

掲載はNPOなどのソーシャルな取り組みをする団体であれば、原則無料だ。NPOウェビナー普及委員会の事務局を務める岡山NPOセンターの石原達也代表理事は、コロナ禍でNPOが抱える悩みとして、「収入減」と指摘する。主には、イベントやセミナーが開催できない、寄付者への報告会や説明会が開けない、受託する仕事が減ったなどが要因にあるという。

同団体が5月に実施した岡山県内のNPO向けのアンケートでは、87%の団体が活動の中止や縮小を決めたことが分かった。今年4~5月での損失額の平均は55万2300円だった。115万円に及んだと回答した団体もあった。

岡山NPOセンターの石原代表理事

コロナ禍に対応するため、NPOにもデジタルトランスフォーメーション(DX)化が求められる。オンラインイベントにすることで子育て中の人や遠方の人が参加しやすくなるというメリットもある。だが、注意点もある。石原氏はNPOがウェビナーを開く上で注意するポイントとしてこう語る。

「開催する時間帯と手段、雰囲気づくりの3点が需要です。対象者によって参加しやすい時間帯が異なるので配慮すること。また、参加者同士がリラックスして参加できるように背景画像や最初のオリエンテーション、アイスブレイクなど雰囲気を温めておくことも欠かせません」

NPO Doors