~「芸術で息づく地域活性化」(27日開催)は越後妻有の大地に広がった ~

この8月に私は十日町市や津南町など6エリアから成る新潟県南部の越後妻有(えちごつまり)地域を訪れた。

ここは地域活性化や再生を目指して現代アートによる実現を目指して地元関係者と共に北川フラム氏が2010年にスタートした大地の芸術祭の里であり、その後のアートによる地域活性の草分けとなった。

日大芸術学部彫刻コース有志による06年作品「脱皮する家」。古民家を再生し、床や柱など全ての木材部分が彫刻刀で彫られている。完成まで2年通い続けた記録映像は感動もの。現地でぜひご覧頂きたい。


















写真のような各エリアに点在する作品がもたらす活性化のポイントを今回VISIONSのプログラムを通して北川氏から伺うことが出来た。

北川フラム氏講演、越後妻有の場所は赤マル部分
















彼の見方は、「越後妻有全域に散らばる世界一流のアーティスト達の作品群は、現代アートの志向として地域の価値を際立たせるスタイルがメインになっているため、地域への溶け込みも早い。作品に誇りを感じる住民がアーティストを始めとする、世界中の人々との交流を深めている。地域活性化の実現には外部との関係を通した地域価値の再認識が重要であり、住民主体のパワーが基本である」ということだ。
この見方は今回のVISIONSで多くの発言者からも聞くことが出来た。(ルポ続く)

大地の芸術祭の里