路上ライブから歌い始めたシンガーソングライター宮崎奈穂子さんが11月2日に日本武道館で単独公演をおこなう。

路上ライブをする宮崎さん


宮崎さんは1986年生まれの26歳。中学時代に吹奏楽部に入部したのがきっかけで、高校時代もボーカルレッスンを受けるなど音楽と関わる生活を続けるようになり、慶應義塾大学在学中に音楽で生きることを意識しはじめた。

大学のバンドサークルの傍ら、様々なアーティストのバックコーラスをしながら、アルバイトを続け音楽活動を続けた。

そんな中、宮崎さんは本格的に路上ライブを始めるようになる。池袋や渋谷を中心とした路上ライブを大学3年生からほぼ毎日続けていたが、路上ライブでは、誰も足を止めてもらえず、周囲から笑われたこともあったという。

しかし、雨の日も風の日も、許される限り深夜まで歌い続けた。大学3年生の夏、同級生は就職活動に勤しんでいたが、宮崎さんはそのまま就職して心に引っ掛かったまま仕事をすることは、絶対に後悔すると、就職はしなかった。

音楽で生活するのは現実的には難しいし、就職活動しない勇気もないが、自分の可能性を精一杯試してみたいという想いから両親から3年の期限付きでプロの歌手を目指すことを許してもらい、音楽活動を続けた。

2010年5月、宮崎さんが所属する音楽事務所「Birthday Eve」の仲間と「武道館サポーターズファミリー15000人挑戦」を始めた。1人でサポーターを一年間で15000人集めたら、武道館単独公演をするという無謀な挑戦だったが、ローソンの店内放送で宮崎の曲「ぴっかぴか」をリスナーが次々とリクエストしたことがきっかけで、無名である宮崎さんの知名度が一気に広がった。

そして、2011年7月、武道館サポーターズファミリー15000人が集まり、11月2日に武道館単独公演をすることが決まった。宮崎さんは武道館公演に向けての意気込みをこう話す。

「『私みたいな普通の子でもこんなことができるなら、私にだってできる!』『周りの人たちの応援が積み重なってこんなにも現実を変える事ができた、1アクションの力ってすごい!』と感じて頂ける日にできたらと思っています。そのためにも、武道館をいっぱいにしたいので、武道館の日を迎えるまで毎日、協力を募り駆け回っています。よろしければ、どうか私の夢の結果を確認しに、武道館へ、来てください」

現在、宮崎さんは自身の武道館公演の観客を満員にすることを目標に活動をしている最中である。ハイトーンで深みのある彼女の歌声が武道館から全国に拡がることを期待したい。(オルタナS特派員=高橋一彰)


・宮崎奈穂子 オフィシャルブログはこちら:http://ameblo.jp/miyazakinahoko/