今年9月のロンドンパラリンピックを、澤田は京都の職場でテレビを見ながら応援していた。

仲間の快挙を知った時の気持ちは?

「(澤田)日本チームが金メダルを獲った時はうらやましいと思った反面、不思議な感じでしたね…前の年には彼女たちのボールを受けて勝っているので」

ゴールボールのボランティアスタッフを務めた若者の中には、そのままスタッフを続けたりレフェリーを志したりする者もいるが、澤田は今後も現役選手としてゴールボールに関わるつもりだ。でも、もしチャンスがあったら海外の選手ともプレーをしてみたいという。

今回の金メダルフィーバーで「ゴールボール」に興味を持つ人たちは増え、これをきっかけに競技を始めた視覚障がいの人もいる。

もし、自分と同じ晴眼者の選手が増えたら?

「(澤田)晴眼者で初めるのは(始めは)難しいかもしれないけど、増えたら面白いと思います」
プレーしてきて「視覚障がい者」と「晴眼者」を分けて考えたことがないという澤田選手、普段、交流する機会が少ない者同士でスポーツを楽しめる場がさらに増えることを期待したい。(オルタナS特派員=水野恵美子)


■大会結果
《男子の部》
優勝 東京(チーム附属(2連覇))
2位 京都・大阪(スーパーモンキーズ)
3位 福岡・大阪(Fit’s)
4位 岐阜 (岐阜NBS)
5位 岐阜・愛知・東京(アネックス)
6位 東京 (Winfinity)
7位 岐阜 (岐阜盲学校YMS)

最優秀選手賞(MVP)信沢用秀(チーム附属)
最多得点点 工藤力也(Fit’s)

《女子の部》
優勝 福岡(九州なでしこ)
準優勝 東京(チーム附属)
3位 神奈川・埼玉(かぼち屋)
4位 岐阜・京都(MIX岐阜)

最優秀選手賞(MVP)安達阿記子(九州なでしこ)
最多得点賞 安達阿記子(九州なでしこ)

《会場》 兵庫県立障害者スポーツ交流館、国立神戸視力障害センター 

■日本ゴールボール協会オフィシャルサイト http://www.jgba.jp/

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