ロンドンパラリンピックで活躍した小宮、浦田、安達が所属するチーム「九州なでしこ(2010年まではチーム名『IMAJO』)」は優勝の常連だったが、澤田率いる「Dandelion」の登場以降は女王の座を何度か奪われている。
しかし、パラリンピックで日本チームのキャプテンを務めた小宮正江はライバルの活躍を歓迎している。
「(小宮)2007年に澤田選手と初対戦した時はスピードが速くて初めてとは思えないほど身体能力が高かったです、爆発的な攻撃力というか…一緒のチームでプレーしたいほど(笑)でも一緒に戦えないのは寂しいですね」
残念ながら、晴眼者は国内大会には参加できてもパラリンピックなどの世界大会には参加できない。
2011年の日本選手権では小宮のチーム「九州なでしこ」は惜しくも「Dandelion」に次ぐ2位に終わり、パラリンピックの前年を優勝で飾れなかった小宮はとても悔しい思いをしたという。
しかし試合後、優勝した澤田が「ディフェンス(守り)が良くてもオフェンス(攻撃)を続けないと相手に考える隙を与えてしまうのでは?」とアドバイスをくれたという。
「(小宮)自分たちに足りないところを敵ながら教えてくれるのは嬉しいですね。あの時の自分があるから今の自分があると思います」
仲間から贈られた助言もバネになって翌年の金メダルにつながったのかもしれない。
■日本で知った、ロンドンの仲間たちの快挙