サンタクロース研修を主催しているのは、任意団体チャリティーサンタ。同団体は、2008年から、毎年クリスマスにチャリティーサンタ活動を行う。ボランティアでサンタクロースに扮した大人が、依頼のあった家庭の子どもへプレゼントを届ける活動である。また、この活動で集まった収益金で、途上国のストリートチルドレンを支援する団体への寄付や東北支援活動を行っている。

チャリティーサンタ活動には、これまで約4000人のボランティアが参加し、2000軒以上の家庭にプレゼントを届けている。サンタクロースのボランティアを志願する人は、20代から50代まで幅広い。

注目なのは、参加者の8割近くが社会貢献活動をしたことがない人たちだということである。彼らの動機は「楽しそうだから」、「喜んでいる子どもが好きだから」などだ。思いやりを感じられる空間を体感することを求めて集まってくるという。

「子どもたちはサンタクロースの予期せぬ登場に驚き、一生忘れられない思い出となるが、プレゼントを渡した大人たちにも一生忘れられない思い出となる。大人たちも子どもにプレゼントを渡す前はドキドキしているもの(笑)」と、チャリティーサンタ代表の清輔夏輝さん(28)は話す。

70歳でサンタクロースをする方と、清輔さん(写真右)


1 2 3