サンタクロースに扮する男性はもちろん、サンタクロース役の男性をサポートする女性ボランティアも、プレゼントを渡し終えてから、親子から届く感謝のメッセージに涙するという。

今回、ナルミヤインターナショナルが社員研修に取り入れた理由も、思いやりの体感だ。本社勤務の社員たちは、自分のしたことが直接誰かのためになっていると感じる機会が、売り場に務める社員と比べて少ない。サンタクロースになり、子どもたちと触れ合うことで、思いやりの心を育むのだ。

清輔さん(28)は、「どんな人でも思いやりの心を持っている。ただ、行動に移す場面がないだけ。サンタクロースをきっかけに、人の思いやりがつながる社会にしていきたい」と、話す。

今年9月、清輔さんは、チャリティーサンタ活動にかけるため務めていたITベンチャーを辞めた。同団体をNPO法人にして、年間を通して活動していく予定だ。(オルタナS副編集長=池田真隆)


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