社会的課題解決へ動く若者たちの「背中を押してくれた言葉」を紹介します。いつ、どこで、誰に、どうしてその言葉をかけられたのか、そして、どんな勇気をもらったのかを聞きました。組織を立ち上げて活動する若者たちを鼓舞する言葉とは。

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NO,1 自分の価値なんてどうでもいいと思えた――福井健

2012年4月、人口8300人、高齢化率40%の島根県津和野町に東京から一人の大学生が訪れた。国際基督教大学を退学した福井健さん(23)だ。津和野町長の「町長付」として、地元の高校生向けのキャリア支援や地域活性化に挑んだが、何事もうまくいかず落ち込んでいた。「自分に価値があるのだろうか」と悩んだ。そんなときに、付き合っていた彼女から言われた一言に助けられたと話す。

NO,2 縮こまっていた私が大きな視点を持てた一言――川口加奈

2010年、わずか19歳の若さでホームレス問題の解決を目指す任意団体Homedoor(ホームドア)を立ち上げた川口加奈さん(22)。翌年には、NPO法人化して、数々のビジネスコンテストでの受賞や、世界経済フォーラム(通称ダボス会議)の若手リーダーに選出されるなど輝かしい実績を残す。そんな川口さんが選んだ勇気をもらった言葉は、NPO法人格を取る前、団体を立ち上げた当初に言われた一言だった。

NO,3 出世コース捨てて、復興に立ち向かう覚悟ができた――野田祐機

設立わずか1年で公益社団法人化した「助けあいジャパン」(東京・港)の野田祐機代表は、もともとは外資系企業に務めており、出世コースに乗っていた。しかし、ボランティアで岩手県陸前高田市へ行った際に、現地住民から言われた一言で人生が大きく変わりだす。会社を辞めて、復興支援に向かわせたその言葉とは。

NO,4 「震災が来て救われた」中学生に言わせてしまう日本の現状――門馬優

早稲田大学の大学院を卒業後、故郷石巻に戻り、教育支援を行うNPO TEDIC(テディック)の門馬優代表(24)。彼の活動の原点は、避難所で出会ったある中学生に言われた一言だ。その子どもは、「震災が来て救われたと思っている」と話した。このように言った背景には、何があるのだろうか。震災前から潜んでいた、日本の社会的問題が明らかにされた瞬間であった。

NO,5 「歩けないことを価値と考えろ」――垣内俊哉

先天性の骨形成不全症という難病を抱え、幼少期から車椅子生活を送る垣内俊哉さん(24)は、立命館大学在学中に友人とミライロを起業した。施設でのバリアフリーマップの作成や接客研修、ユニバーサルデザイン観点からの施設点検を行っている。起業を後押しした言葉は、19歳のころ、当事の上司に言われた、「歩けないことを強みととらえろ」というものだった。歩けないことで自分を否定し続けていた彼の価値観を大きく変えた。

NO,6 さっさと起業しちゃいなさい!――古瀬正也

大学院時代に対話の研究に没頭した古瀬正也さん(25)は卒業後、ワークショップデザイナー・ファシリテーターとして個人事務所を立ち上げた。全ては「対話って面白い!」という純粋な気持ちから始まった。卒業後に起業することを後押しした言葉は、お世話になっていた教授から来た、一通のメールだった。

NO,7 やってみないとホームランも打てない――西出博美

結婚や妊娠、出産を経験していない若い世代へ啓発活動を行う「ぱぱとままになるまえに」を立ち上げた西出博美さん(26)の、活動に専念させた言葉を紹介する。2011年2月から、「ぱぱとままになるまえに」の活動をはじめたが、それだけでは生活が成り立たず、ほかの仕事をしながら続けていた。仕事を辞め、活動1本に絞ることになったきっかけとは。

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